歌謡曲に関する本、
なかでも、「昭和歌謡の司会」の
お気に入りの本をご紹介ニコニコ
 
今回、ご紹介する2冊は、
どちらも「あなたも歌の司会者になれる!」
というテーマの本です。
 
①「玉置宏のナレーション大全集」
(著・玉置宏、平成2年、シンコーミュージック)
 
平成2年といえば、まだギリギリ、
バブルの匂いがあった頃で、
クラブやスナックは、サラリーマンの接待などで、
カラオケが盛んでした。
 
懐メロから当時の最新曲までの
「前フリ」の司会文句を
名司会者、玉置宏さんが、書き下ろしたものです。
下矢印

 
この本の面白いところは、
それぞれの歌の紹介の脇に、
カラオケの番号を記入できる欄が
付いていることです(笑)
 
当時は、カラオケはそれぞれ、
番号を入力して機械に入れていました。
 
この本が、発行された時代が分かります。
 
そして、歌詞の掲載はありません。
あくまで、その歌の「前フリ」のみを記載した、
徹底した1冊!
 
②「司会者用・せりふ入り歌謡集」
(著・コロムビアトップ、昭和48年、三交社)
 
この本は、既にタイトルが「司会者用」です(笑)
 
眼目は、
「もし、あなたが、結婚式や、忘年会等で、余興のカラオケ大会の時、司会者になつてしまったら…」
というものです。
 
司会者としての服装や、
リハーサルの立ち会い方なども書いてあります。
 
そして、上司や同僚が歌うとき、
どんな「前フリ」が、喜ばれるか、
これもトップ先生の書き下ろしで記載されています。
 
時代は、ちょうど空前の「懐メロブーム」。
 
テレビ東京(当時・東京12チャンネル)の
人気番組、「なつかしの歌声」放送中に
発行されました。
 
司会はコロムビアトップ・ライトのご両人。
 
それもあって、この本が発行されたのだと思います。
 
 
2冊とも、とてもお気に入りです!
 
【たけ平今日の一曲】
~小畑実・藤原亮子「勘太郎月夜唄」~
 
コロムビアトップ先生の司会で
好きな前フリの1つが、
「ベテランで新人、小畑実さんです」という紹介。
 
戦中に19歳でデビューした小畑さんは、
懐メロ番組に出演すると、
まさに「ベテランで新人」でした。
 
この歌は、東宝「伊那の勘太郎」の主題歌。
 
昭和18年のヒット曲。
 
戦後、ちょっとした騒動がありました。
 
「伊那の勘太郎」の墓が見つかったのです。
 
しかし、伊那の勘太郎は、
三村伸太郎さんの創作した架空人物!
 
三村さんの友達、稲垣監督のことを、
「イナカン」と呼んでいたので、
そこから、「伊那の勘太郎」が誕生しました。
 
実はこれは、伊那市のお祭りの一環として、
できた記念碑でした。
 
そして、この歌の歌碑も完成します。
 
歌碑を書いたのは、この歌を作詞した佐伯孝夫さん。
 
佐伯さんは、
「熱海に金色夜叉のお宮の松もあるわけだし、いいんじゃないか」
と笑ったそうです。