その4 超低出生体重児で生まれた娘を育てるうえで大切にしてきたこと。
林田キヨです。
私が超低出生体重児で生まれた娘を育てるうえで大切にしてきたこと。
その4 夫とよい関係を作る
娘を育てていくうえで、
夫との良い関係は大切と思っていました。
しかし当時の夫と私の関係は最悪でした。
普段のなにげない会話はなく、
互いにやってほしいことだけを言い合い。
それも娘を介してしか話すことができない状態でした。
(娘には相当負担でした。)
それを遊びに来ていた友人が見て、
「この夫婦関係を直さなくてはだめ。」
と言われてしまったのです。
「家庭生活が楽しくなかったら、
子どもは楽しいとは思えない。
このままでは娘ちゃんがかわいそう。」
と友人は言うのです。
しかし私はどうしても夫が許せませんでした。
今まで腹立たしかったことが、
見出しをつけているように鮮明に思い出されるのです。
そして怒りに震えるのです。
このことを友人に話すと、
「でも身近な家族が幸せでなかったら、
自分は幸せになれないよ。
相手を許すことも大切だよ。」
と言うのです。
正直はじめはこの言葉がすぐには呑み込めませんでした。
しかし家庭でこの関係はあまりにも辛く、
このままでは良くないと私は思っているのです。
このままの関係は辛く、関係を変えたくて
まず自分が変わろうと決めました。
私は夫との関係を良くするため、
次のようなことから始めました。
①おはよう、おやすみ、いってらっしゃい、おかえりなさいをどんな時も必ず言う。
②普段のなにげない会話を意図的にする。
(自分がうれしいと感じたことも。)
③相手に言いたいことがあるとき、自分の気持ちが落ち着いてから言う。
(気持ちの波立っているときはその場から離れる。)
④どうしても気持ちの波立ちが落ち着かないときは、窓の外に向いて
「○○(夫の名)は私の子ども。」
と呪文のように繰り返す。
⑤相手に伝えることは、娘を介したりはしない。
⑥娘に夫の悪口は言わない。
これを徐々に、少しずつ、
できたり、できなかったり、
反省したり、自分を褒めたりしながら。
そしたらなんとなく娘のぜんそくが良くなり、
夫と普段のなにげない会話ができるようになり、
家族で笑うことが多くなったり。
そして一番は自分が
「家庭ってこんなに居心地がいいんだ。」
と思うのです。
そしてそれは家族全員が感じているのです。
今は夫とはいい関係がつくれていると思います。
娘がいなくなっても(かなりさみしいですが)、
二人の次の関係を作っていこうと思います。
家庭って本当に素敵な場所になるのです。
その5 超低出生体重児で生まれた娘を育てるうえで大切にしてきたこと。