その1 超低出生体重児で生まれた娘を育てるうえで大切にしてきたこと。
林田キヨです。
娘を今まで育ててきて、
いろいろなことがありました。
その時一番の根幹として考えていたのは、
その1 生きていて楽しいと伝える。
娘は小学校入学前にMRIと脳波、知能検査を行っています。
それは小学校に行った時楽しく通えるよう、
配慮が必要か確認するため。
その結果で次のようなことがわかりました。
①小脳中部の萎縮が見られる
②側頭室の後部拡大が見られる
③脳波では異常は見られなかった。
④知能検査では年齢相応であるが、視覚性と言語性でのアンバランスが見られる。
ここから配慮が必要なことは、次の内容でした。
①細かい運動が苦手である。
②運動神経のバランス運動が苦手。
特に下半身の運動。
③視覚神経の認知が苦手。
名前は出てくるが、位置関係の把握が難しい。
例えば対面の説明では理解しづらく、本人と平行に並んで説明すると理解しやすい。
④知能検査では言語表現と視覚的把握の部分でアンバランスなところがある。
そのため本人が不安を抱えやすい。
よく説明することが必要。
そして医師は
「これらのことで生きづらさを感じやすいかもしれない。
この生きづらさを解放してあげるように周りがかかわっていくんだよ。」
と説明してくれました。
その結果を聞いて、私はとても納得できました。
これらのことは私は感じていたことばかりです。
検査の前は正直何かあったらどうしようという思いもありました。
でも一番大切なことは、
娘が生きていて楽しいと思う瞬間を増やすことだと確認できたのです。
そのためには私たち家族が笑顔でいること。
家族自身が楽しいと思う時間を増やすこと。
私たち夫婦がしっかりと生きていることを見せること。
そんなことを思ったのです。
学校や周囲に協力を求めながら。
来年から一人暮らしを始める娘。
不安な私は
「ママは○○(娘の名前)の一人暮らし、心配。」
と口にしてしまいました。
しかしそれを聞いた娘は、
「私、やる気だけはあるんだよね。
ママの思うようにはできないかもしれないけど、
できないなりにやる。」
力強く言ってくれました。
その時私はじわじわと、
からだ全体で喜びを感じました。
胸のあたりがグッと掴まれました。
私たちの思いは娘に伝わっていたのかな。
そんなことを感じたのでした。
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