僕は先日のフォーラムで、「東北を再生可能エネルギーの先端集積地にする」ということを話しました。
再生可能エネルギーは、全国でやっていくべき未来への投資です。
今はコストが高いですが、最先端の技術開発と家庭への普及を進めれば、必ずコストは下がってきます。
他の地域に比べて現在の東北は、そういった未来の産業への投資がしやすい環境にあります。
太陽光、バイオマス、地熱、風力、
資源的にも結構恵まれた条件がそろっています。
復興にとどまらず、新しい未来の日本のモデルとなれるかどうか。
それは向こう1年くらいの間に方向性が決まってしまうでしょう。
逆にいうと、今やらなければ、今後もずっとできないままになります。
各報道のとおり、昨日は電力会社の株主総会がおこなわれましたが、
再生可能エネルギーへの投資拡大の議案は、反対多数で否決されています。
株主は企業に利益を上げてもらわなければ困るので、
現段階で再生可能エネルギーへ投資してもいつそれを回収できるかわからない、という判断でしょう。
民間企業としては自然な判断といってもいいかもしれません。
であれば、再生可能エネルギーの開発は、国策としてやっていくべきです。
安全で環境負荷が小さいエネルギーで多くの電力をまかなえるとなれば、世界が真似します。
20年後、30年後に世界をリードできる産業を目指すなら、税金を投入することも理解が得やすいでしょう。
もっと言えば、地方分権を実現して、それぞれの地域が判断するのがベストです。
他にも、メタンハイドレートなどの資源開発にも、積極投資をしていくべきでしょう。
エネルギーに限らず、農業も、工業も、サービス業も、
「30年後にどうなるか?」
をみんながつねに考えるようになると、いいアイディアがどんどん出てくるでしょうね!
みんなの英知に期待です。