現在、当院には春から高校生になる１５歳の学生さんがお二人来院されています。
男女お一人ずつ、それぞれがお身体の不調を抱えて鍼灸を受療されています。
そのお二人の内の男子の話。
元々ADHDと診断されていて、その症状を抑えるためにコンサータを服用されていました。
それでも症状が学校生活に悪影響を及ぼすことがあり、中１の３学期には不登校になります。
そしてしばらくすると「視線恐怖症」や「パニック障害」も併発するようになり、投薬以外で少しでもプラスになればと、お母さんに連れられて中２の１１月に初診で来院されました。
少し遠い場所からの来院で、通院時、当初は電車に乗ることができずにお父さんに車で送ってもらったりしていましたが、治療を重ねるごとに徐々に電車で通えるようになり、今ではさほどオドオドする様子もなく、比較的落ち着いて車内で過ごせているようです。
また、治療中も当初はじっとしていられず、体を動かしたり辺りをキョロキョロするような落ち着きのなさが散見されましたが、今では治療中、終始リラックスしてほとんど寝ているような状態になりました。（来院日の薬の服用は無しです）
これらの変化は、おそらく本人の成長に伴う自然な状態の変化もあると思いますし、ご両親が行っている自宅療法の成果もあることでしょう。
これらに加えて、鍼灸治療にように皮膚に直接的な刺激を与える施術は、脳の血流量を増加させるという研究報告があり、それはヒトの発生の初期段階において、脳と皮膚は同じ外胚葉由来の器官であることから、「皮膚は脳の一部である」という発生学的観点からもその効果を説明することができます。
手で皮膚に直接触れる、そして鍼灸を使って特に反応が強いツボを刺激をする、これらの施術が脳や自律神経に特別な治療効果をもたらします。
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お二人共に、この４月から高校生になります。
期待と不安が入り混じる１５の春。
進学してからも色々なことがあると思いますが、治療を通じて身体の面からしっかりとサポートできればと思います。
三条大橋西詰の河津桜。２月末の撮影。
はやし鍼灸整骨院（大阪府枚方市くずは）
