工藤先生の高校入試みやぎ模試ボーダー表の続きを。

 

ボリュームゾーンである偏差値50周辺の高校について書きたいと思います。

 

 

 

 

 

・宮城野高校

 

偏差値56と変化なし。

ただ毎年倍率が低くはないので、ボーダーラインは越えていないのに突っ込んでいくのは度胸が必要。

私の受け持った生徒達の中でも人気が高い学校です。髪型・髪色は自由、ネイルやピアスもどうぞどうぞという校風。

人気の理由がわかりますね。人生の中でも濃い3年間になる高校生活ですが、その時間を楽しいものにしたいと思うのは当然でしょう。だからこそ自制心を保てないと大変なことになっています…やることはやってから楽しむ!という線引きが出来る子向けでしょうか。

まぁでもこれはどの高校にも言えることですけどね。

入試においては内申点と本番の点数が3:7なので、他の高校に比べて3年生での追い込みで逆転可能なところも良いですね。

 

 

・仙台三桜高校

 

偏差値52と昨年と変化なし。元女子高ということもあり、いまだに男女比に大きく偏りがある高校。なぜ元男子校は女子がガンガン入るのに、元女子高は男子が多くないのでしょうか。男子よ胸を張って飛び込むべし。

冗談はこの辺にして。

南にギリギリ届かず、もしくは偏差値は足りていても内申が…なんて生徒がゴロゴロいるので、ボーダー表の偏差値よりも学力の高い生徒が多い印象です。上位50以内は国公立への進学が目指せますし、部活も熱心に行っている話を卒業生からよく聞くので、バランスがいい印象です。

 

 

・仙台東高校

 

偏差値50と変化なし。

五橋エリアならまだしも、名取からだとなかなか通いづらさはありそうで…。昨年の生徒で進路の面談の際、お母さんが「雨降ったら自転車も無理じゃないの。お母さん送っていくの嫌よ。」の一言で進路が変更になっていました。最近野球部の監督がが甲子園準優勝ピッチャーの芳賀監督になってからは、私立で勝負する勇気まではないけれど、熱い部活動をしたい!という野球部員からの人気が高まっています。卒業生のHくん、頑張っているかなー。

 

 

・白石高校(普通科)

 

偏差値50と変化なし。

ここは東高と入学時の偏差値は変わらないのですが進学実績はこちらの圧勝。毎年50〜60人が国公立大への進学という結果になっています。これは白石エリアの人たちはどんなに頭が良くても何故か仙台の方に通うという選択肢をもたないということも理由の一つです。なんとかギリギリ滑り込んでの合格だった卒業生のKくんが、「せんせー、俺の周りの席のやつら全員頭良くて、みんな入試で400点超えてんすよ。隣のやつなんて450点ですよ!?」と愕然としていました。学校側はそういった優秀者に合わせたカリキュラムで進めますので、最初は滑り込み合格の生徒たちは相当苦労するでしょう。ただし、3年間食らいつけばしっかりとした学力が自分のものに。宮城の端に通うのは少々大変ですが乗り換えがあるわけでもないのでその時間を有意義に使えれば。

 

 

・仙台高等専門学校

 

偏差値56と変化なし。

5年制であり、高校とは一線を画す専門校。内申点のある子は推薦で取って、一般入試は実力一発勝負。数学が2倍の得点となり社会・国語が選択問題のみであるため、記述が出来ない理系人間にはオアシスです。私の頃はそんなことなかったのに・・と少し寂しさもあります。髪色・髪型自由で私服、休講がめちゃめちゃあるので午後から友達と仙台へ遊びになんてこともしばしば。そんな生活なのに編入で最終学歴が東北大大学院になれるというウルトラCも。

これだけ聞くと宮城野の次ぐらいに人気あってもよさそうですが、やはりその専門性から敬遠されるのでしょう。なんだかんだ楽しそうに通っている声を私はよく聞くので、住めば都といったところ。

入試難易度は倍率を加味すると3類>1類≧2類となることが多いです。

 

 

 

 

 

上で書いた高校に対して見解ですが、正直に言えばどこに行っても大差ないかと。(※高専は特殊なため除きます)

宮城野高校のところでも書きましたが、結局はその高校でどのように過ごすかです。これは進学校も含めてかもしれませんが、勉強をやらない人はやらない成績になるのは当然で、頑張った生徒は頑張った成績になるでしょう。そういう意味では可愛い制服や距離で選ぶことは何も間違っていないのかもしれませんね。