今回の記事は逆説的です。

私の県外の友人には
「私には嫌いな人がいない」という
神崎たまよ(仮名・41歳)がいます。


彼女は小2から中1くらいまでの記憶がないといいます。

彼女は父親からひどい虐待を受けて育ちました。


父親の暴力はひどく
あるとき
同居していた父親の両親が

彼女の母親を逃がしたくらい。

それから彼の暴力性は
幼い彼女に向けられていきます。


高校生からは周囲の助けもあり
出て行った母親の実家で暮らすように

なりますが


数年のブランクを経て再び暮らした
母親は再婚しており

15も年の離れた弟が
生まれていました。

「もう私の期待していた母親ではなかった」と

彼女は言っています。

そして母親のいないところでは
母方の祖母から言葉の暴力を受けます。


それはもう
「お前などいなければ良かった」といった
内容をしょっちゅう言われたそうです。


ある日、高校生の彼女は
いつものように
祖母の暴言を受け

「なんだか全てがどうでもよくなって」

自宅から投身自殺を図ります。

しかし地面に顔を打ち付け
ケガこそしましたが


一命は取り留めます。

その彼女が言います。


「私には嫌いな人がいない」と。



「ただそこ(保健室)にいても
いいよと言ってくれた

中学生の頃の保健の先生と

大学で学んだ心理学と哲学で

私は救われた。」


「パワハラ上司にあたったことも
あったけど、

心理学や哲学を学ぶと

その人も私の知らない背景から
そうせざるを得ないんだろうなと

思ってしまい嫌いになれない」

また


「あの人むかつく―。大っ嫌い!!って
簡単に言える人がうらやましい」とも。


たまよちゃん(仮名)は
学生時代から接客業も
長く経験していて
人当たりも良く


男にも女にももてる人。

1度目の結婚では
まだ精神的な虐待の後遺症が

あったのか
DV夫を選んでしまったけれど

2度目の結婚では
彼女を大切にする
フランス人の男性を選び

今は幸せだ。


明るくて優しい雰囲気で
とても自殺未遂を図った人には見えない。


つらかった過去も
自分の学びで乗り越えた人。
きっと愛の強い人。




この世界から嫌いな人をなくすには
虐待を受けてから
心理学と哲学を学ぶこと



それは真理かもしれないが
ほとんどの人がクリアーできそうにない。


普通の人は目指さなくてもいい領域だと
個人的には思う。


※神崎たまよ(仮名)さんの個人の特定を
避けるため2~3フェイク情報が入っています。
ご了承くださいませ。

 


 

 ●渡辺美香について

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