農産物の効用と価値 | 作家 福元早夫のブログ

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コマツナ 」について

 コマツナ(小松菜)とは、アブラナ科アブラナ属野菜の1種である。冬菜(フユナ)、鶯菜(ウグイスナ)とも呼ばれる。

 冬場が旬のビタミン、鉄分、カルシウムが豊富な緑黄色野菜で、関東東京地方での生産量が多い。

 

 江戸時代から栽培されてきて、東京の小松川界隈が発祥の漬け菜で、クセがなく様々な料理に使えて、正月の関東風の雑煮に欠かせない。

 

 和名の「コマツナ」は、この小松川地区の地名から名前がついた、関東地方を代表する菜っ葉である。主に冬に食べる葉物野菜として重宝される。

 

「栄養」について

 生葉の可食部100グラム (g) あたりの熱量は14キロカロリー (kcal) 、水分量は約94%で、炭水化物は2.4 g、たんぱく質1.5 g、灰分1.3 g、脂質0.2 gが含まれる。

 

 コマツナは緑黄色野菜で、豊富なβ-カロテンビタミンCカルシウムカリウム食物繊維が含まれて、その栄養価の高さがよく知られている。

 

 寒い時期に育ったコマツナは、葉の厚みも増して、糖分やビタミンCの含有量が増えて味も充実する。

 カロテンやビタミンCの含有量は、ホウレンソウとほぼ同等であるが、中でもカルシウムの含有量は群を抜いていて、ケールに次ぐ量で、ホウレンソウの約4倍もの量を含んでいる。

 

 ミズナチンゲンサイなどと並び、カルシウム摂取に効果的な野菜の代表例としてしばしば挙げられる。

 

 コマツナに多いカロテンとビタミンCには、強い抗酸化作用があって、動脈硬化の抑制や、がんの予防の働きが知られる。

 

 カルシウムは、歯や骨を丈夫にして、心臓の筋肉を正常に働かす役割をもっている。また、カリウムは余分な塩分を排出して、高血圧を抑制する効果があって、鉄は貧血の予防効果があるとされる。

 その他に、骨の形成を促すビタミンK1が多く、造血ビタミンといわれる葉酸なども多い。