詩集 「生きるよろこび」 | 作家 福元早夫のブログ

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人生とは自然と目前の現実の、絶え間ない自己観照であるから、
つねに精神を高揚させて、自分が理想とする生き方を具体化させることである

      川の流れ

 

川の石は

大雨で山が削られ

上流から運ばれて

もともとは

角ばっていた

 

洪水で

流されるたびに

角がとれて

丸くなった

 

行く河の流れは

絶えずして

しかも

もとの水にあらず

よどみに浮かぶ泡沫は

且つ消え

且つ結びて

久しく

とどまりたるためしなし

世の中にある人と住家と

またかくの如し