こちら と、こちら の続き?になります☆

 

原作は、エドガー・アラン・ポー

オムニバス映画《世にも怪奇な物語》から

二作目のルイ・マル監督作品

「William Wilson」

“ウィリアム・ウィルソン”

 

 

最初に観た2014年6月の時点では

ドッペル ゲンガーか~

くらいの感想?

とにかくこの、ブリジット・バルドーの

堂々たる風格に、目が釘付け~ラローズ20ラローズ25

 

世界の中でも、(当時?)

 

“世にも美形なアラン・ドロン”

 

ということらしい雫ですが

如何せんワタクシの好みではなく

(ファンの方には失礼をお詫び致しますm(__)m)

 

このひと、こういう残 虐な役柄が妙に似合うわ…

 

と、かなり引いて観ていました。

 

で☆

今回、再度観てみたのですが

やはりその辺りの感想は、変わらず。

 

ただ、当時は「ふ~ん」だった物語の内容が、

「あぁ…」という

ちょっと、「見方」が変わったかな?深まった?

(そりゃ、二回目だしねねー雫)

な、感じで、なかなか鑑賞後の気分は充実です。

(内容は気分のいいものではないです…真顔)

 

以下、ネタバレしますm(__)m

 

こちらにてお別れの方、

ご訪問ありがとうございましたニコきらきらきらきらおんぷありがとう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局ね、この鑑賞後の「充実」とは何か、って

考えたら。

これまで「ふーん」としか考えたことのない

“ドッペル ゲンガー”について、興味を持った

ということなのですよ。

 

私が持つ知識というものは、

まったく何かの受け売りか、

雑学程度のものなので

例えば、ドッペル ゲンガーをみた人は

死 期が近い、だとか

幽体 離脱現象だ、とか

分身の術?的な?

或いは、幻覚。

そういう一般的?な

文学作品等々で得たものでしかなく。

何か専門的な知識を持っている訳でもありません。

 

ところが、この作品を観て、今の私は、こう思ったの。

これは、ジキルとハイドではないの???と

 

彼(アラン・ドロン扮するウィリアム・ウィルソン)の

表に出ている余りにも残 虐な性格、

それが故に?

本来持っていたはずの、失われた

正反対の“良心”のような部分が

ここぞという時にカタチを持って現れて

その悪行を、寸前で止める、という。

まるで、ジキルとハイドだわ、と。

(あれは幽体 離脱ではないけれども。)

ひとりの人間の中の、善の部分と悪の部分という

そういう二項対立構造。

ただし、それだけでは説明出来ないところが

まさに「世にも怪奇」な点。真顔

彼のからだから離脱してしまっていた

彼の「善」の部分が、

彼自身の悪行を止めるために

いざという時に、現れる…

とすると、幽体 離脱の話、となるので?うーん

この作品についての

「怪奇」としての視点から言うと、

その通り。うん、怪奇だね☆

と、いうことになりますm(__)m

 

 

…こう言ってはなんですが

(ここだけの話ですよ…汗)

これって、もう、

ハッピーエンド※よね?と…うーん雫

分裂していた“自己”が、死によって統一された、

とするのなら。

(いえ、統一されることが必ずしもハッピーなのか?

という疑問ももちろんあるにはありますが。

少なくとも周辺への被害拡散は防げる…真顔

つまり、「彼」以外の周辺はハッピー?真顔雫)

 

これでもう、この悪行三昧の「彼」の被害に

誰も遭わずに済む。…なんて。

 

実は、そう思わせる伏線的な

“彼自身のセリフ”も

劇中に出てくるのですよ…

 

「心とは…」なんていうセリフが。

 

医学部時代の彼が若い女性を、ら、ち、して…

彼女を生きたまま解 剖しようとする…真顔

(もー!とんでもないショック後ろからハリセンビックリマーク

したいくらい、ムカムカします…)

という、シーンでの、彼自身のセリフですぼけー

 

監督としては、

やはりそういう(善悪二項対立構造の)方向性で

描いたのかなぁ、うーんはてなマークと、今回二度目にして

(ようやく)そういうことを考えるまで目が届きました。

 

ウィリアム・ウィルソンには、少年時代から

まったく同情の余地などナシ、な残 虐 性があった。

 

ただ、一つだけ引っ掛かるのが

この場面です。

少年時代、寄宿学校にて過ごす彼が

イタリアに住むという母親からの郵便を

受け取るなり、二つに破る。

 

その時ね、涙を流していたの。

先生の前でのことだから

演技なのかもしれないけれど。

ただ、本当に狡猾ならもっと「バレずに」

悪事を働くだろうし?

その後登場した同姓同名の同級生を

寝ている間に…周囲に他の生徒も

もちろん教師も寝ている部屋の中で

(アヤメようとする)という

衝動的とも言える行動は、やはり…?

これってやはり、賢いというか狡猾ではない気が…雫

何か、幼い頃からのこれらの行動の

原因となるようなことがあるのか?とか。

 

もしかしたら、彼のこの一連の行動の

根本的原因には、

母親との関係性に、何か問題があるのか?

だとしたら、彼もまた被害者なのか?えー?

と、ふと、思った訳です。

 

 

もちろん映画の中ではそこまでは描かれていない。

 

 

その手紙を渡す際の、先生からの

 

「イタリアのお母さまからじゃないかね」

 

という言葉に、

「即座に反応して」「真っ二つに破る」、という。

このシーン。

このシーンだけ、何か…違和感がある。

ルイ・マル監督は、やはり、

ここで何か言いたかったんじゃないかなぁ…と。

考えすぎかなぁ~うーん

 

 

カトリック教会に駆け込んで

これからミサ、という神父様をつかまえて

無理矢理「懺悔を」、と告解を聴いてもらう。

懺悔と言いながら

実は自分はカトリックではない、と

懺悔の方法を訊く、ウィルソン。

「人をころした」と話をし出してから

神父様に「幻覚だ」と言われると

「信じないのか」と逆上し、大声を上げる。

しかも「(告解者の話を)聴くのが(神父の)仕事だ」

などと…ぼけー

 

…(-_-)これですよ…。

あたしがウィリアムのママなら

もう。

 

お尻ぺんぺんです。ラローズ21真顔

倫理観とかそういうものを押し付けようとは

思わないけど、(ホントか?ねー汗)

こういう態度、ソレどうよイラッ?と、…。

 

 

少年時代の寄宿学校を放校になり

その後「思いついて」医学部に。

そこでの振る舞いも、寄宿学校と変わらない。

いい年をした男子(?男性?)が

まるで園児並みの放蕩、悪行。

…病んでるなぁ。

「周り」はなぜこんな彼に従うの?

と、不思議でならなかった。

この彼に、「魅力」、ある???えー?

それとも、「悪」の魅力なの???えー?

(でも、いざとなると彼を置いて散り散りに

離散する“学友”たち…ぼけー)

 

劇中では言及されないけれど

寄宿学校に入るくらいだし

医学部に思いつきで入れるくらいだし。

きっと、余程、財力や権力のある

「ご家庭の」ご子息なのね~?な印象。

彼自身の魅力…?

(世にも美形?←アラン・ドロンだし?)

なのか~?と、やはり今回も「引いて」観ていたら

(個人的にはまったく魅力を感じないので)

ここで、ブリジット・バルドーが

勇ましく登場。

 

なるほど、私にとって、

この作品の“どこがよかったか”というと

彼女の勇ましさ

それが、心に残ったのだなぁ…照れラローズ9

と、思ったのでした。

 

(アラン・ドロンファンの方…再度、

失礼をお詫び申し上げますm(__)m)

 

ラスト、息絶えた彼のために祈る人がいるのです。

それは、駆け付けた神父さまと

周辺にいた、教会を訪れていた方々なのですが。

倒れている彼に、十字を切る。

何か、厳粛なものを感じました。

結局、何かあった(?)時に彼が逃げ込んだ先とは

神のもとなのか…

信仰心もないのに?

それでも、その死を悼む現場に居た人々の

厳粛な姿の方が、心に残る…

そんなラストでした。

 

 

あ。そうか。

なるほど~

いま、思ったのは、

彼は、最後に“神の家”(←神父さまのセリフの一つ)

に逃げ込むことで、最終的には

「救い」を得た、ということなのかしら?うーんはてなマーク

最期に、「祈って」もらえたしね。

まぁ、彼自身は不服?だったでしょうが

最期に誰かに祈ってもらえることは

やはり幸せなことなのだと

私は思うのです…rクローバーピンク薔薇クローバー

 

 

 

ドッペル ゲンガーについては、

詳細不明。

私自身、実は「私を見た」と言われたことが

以前ありまして。

でも、今(何度か臨死しましたが)

生かされております。ニコおんぷ

 

高校生くらいでしたか。

知り合いに、某月某日の某時頃、

〇〇の歩道橋の上で、

じっと下を見ていた姿を見かけた、と。

↑この「歩道橋の上」って言うのに

えー?と、ちょっとゾッとしたのですが

いやいや、たぶん人違い、そっくりさんよ~

と。流しました~。

(その人はゼッタイにそっくりさんじゃない、と

すごく食い下がって来た(笑)のですが、

いやいや、そんな時間にそんなとこに居ないから!

と。とりあえず笑っておきました~☆)

 

この話↑を娘(11)にしたところ、

「それ、お母さんの生霊じゃない真顔?」

と…ショック(まさに幽体 離脱説…)

 

あぁ~、そうかもね~~ねー汗汗

です…m(__)m

 

(私にはどんな「怪奇」な物語よりも

娘の方がリアルに

手強くてオソロシイ…えーんあせる)

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※実は、前回の「黒馬の哭く館」の回では

ここまで言及することは避けましたが

こちらに関しても私は、これは

ハッピーエンドなのではないかと思っているのです。

 

彼女は自ら黒馬と共に火の中に。

彼女にとっては、それが

幸せだったのではないかなぁ~と。

きっと、彼のもとに行けるとでも思ったのかしらね…

黒馬は、お気の毒ですがね…ぼけー

 

「怪奇」なことも、ほどほどに~~照れラローズ9

ウインク音符

 

やはり、真善美。

これを追い求めていたいですラローズ20ラローズ25rありがと

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