1967年 フランス/イタリア
(原題)
TRE PASSI NEL DELIRIO/HISTOIRES EXTRAORD
最初に観たのは、記録によれば2014年の6月
原作は、エドガー・アラン・ポー
三篇の、オムニバス映画作品です。
ポーの原作は読んでいませんが
三作目の監督が、フェリーニということ
それから、二作目がルイ・マル監督作品で
主演にアラン・ドロンとブリジット・バルドー
ということで興味を持ったので、手に取りました。
これを観て以来、これ以上
この手の作品は観る気にならなくなったのだと思います。
もともと、ゴシックホラーは苦手ということではないのです。
子供の頃から、乱歩やドイル、日本の昔話もある意味ホラーだと
江戸の階段←変換ミスですが、ま、通じますよね
漱石の「夢十夜」の悪夢など、関心がありました。
しかし。現実にほんとうの“悪夢”を知ると、
もう作り物の世界は「十分です」ということになります…。
それ以来、こうした作品は私には
長らく必要ないのですが
(だから世にも○○な◇◇はお断りしているのです~)
今回再度この作品を手に取ったのは、
単純に
アラン・ドロン と ブリジット・バルドー に
会いたくなったから…!
という
それだけのことなのですm(__)m
でもね、それくらい、映像がきれいで
「もう一度みたい」と思うような、印象的な作品です。
因みに、一作目の
ロジェ・ヴァディム監督作『黒馬の哭く館』
これは、最初の2014年に観た際は
何が何だかよくわかりませんでしたm(__)m
黒馬の姿は印象的でしたが、
内容がよく理解できないのでした…
私に受け取る能力がなかったのだと思われます。
今、もう一度みたら印象は変わるのかなぁ?
という、そんな気もしたので、もう一度☆リベンジ?です。
短編なので、リベンジしやすいのですね。
フェリーニ作品は、40分くらいです。
他の彼の監督作品と比べてもとても短いです。
それに、ギュッと濃縮されている内容なので、
40分が全く短いと感じない。もちろん長くも感じない。
とても中身の濃い印象的な作品です。
そして、たぶん、これ以上にコワイ作品は、
この世には他にないかも
…と、思います。
もちろん「何を怖いと感じるか」は人それぞれですが
私の場合、怖いという感覚は、
「得体の知れない」というところから来るのだと思うのですね。
この、フェリーニの『悪魔の首飾り』は、
まさに得体の知れない不気味さ。
何処から来て、何処へ行くのか。
何故?なのか。
そういうことを思わせる、印象深い作品でした。
という訳で、「これから」(いつになるかは不明ですが~)
もう一度(笑)観るのです☆