真名瀬問題(堤防延伸・潜堤・遊歩道の工事)にからんで、

葉山町役場職員幹部が住民に対し、具体的な圧力をかけ始めた。



何をしたか?



葉山町漁業協同組合代表理事組合長である 飯田 實氏に

電話をかけ、2名の組合員(真名瀬の漁師)を「組合から

除名することを要求した。




2名の組合員はこの問題に関する住民集会に何度か招かれ、

この海で生計を立てる漁業者であり、その立場で証言をしていた人たちである。

この海とは、森戸・真名瀬の沿岸・磯である。




この漁師さんたちは先月12日の住民集会において、

あらたに町が起こした問題についての告発証言を行っていた。




役場のどの部署の誰が組合長に2名の除名要求をしたのか?



組合長に要求を出すなどというのは、一般職員には無理だ。

幹部職員の仕事である。



漁港・漁協を管理するのは産業振興課である。そのトップ

は都市経済部長の高梨 勝 氏だ。




彼が直接電話をしたのかどうかは、わからない。

しかし、組合員の除名などという大きなアクションだ、

高梨氏がまったくあずかり知らぬ事ではあるまい。




高梨都市経済部長は、真名瀬の工事に関して、

議会での説明でいつもこう語っている。



「漁港区域に関する問題なので、遊歩道もテトラを

沈めることも、工事の是非や工法について、

民意を反映する必要はない。」



葉山町はこの工事の出発点は「高潮対策をのぞむ

住民からの陳情書」だと説明しているのに。(陳情書もヤラセであるが)




おそるべき二枚舌である。



先ごろは森勝美議員の委員会での発言が「議会の品位を

失墜させた」として6日間の出席停止の懲罰動議を受けたが、

その発言とは、森議員が真名瀬問題の調査で、高梨経済部長

のところに調査に行った際、高梨勝都市経済部長がこう言った

と発言したからである。



「町民は主権者では無い」


その発言に裏付けがないとして、彼女は懲罰動議を受けた。



本当に高梨氏がホントにそういったかどうかわからないが、普段の

本議会や委員会における、町民の代表である議員たちをバカにした

ような受け答えを見ていると、それぐらいの事は平気で言う輩に見える。




町民は主権者では無いと本気で思っているのであれば、自分の

推し進めたい事業に対し、不利な証言・行動をする漁師の生活権を

奪う事には逡巡しないだろう。




先ほどの新たな問題とは、これである。



葉山町インサイダーに告発発言の一部が紹介されている。

http://blog.goo.ne.jp/hayama_001/d/20071113




真名瀬沖堤防の延伸工事において、既存のテトラをいったん

移動し、その部分を浚渫した。その際に、以前海底に埋められた

残土が多量に掘り出された。以前の堤防工事や、芝崎の埋め立て時に

放り込まれた残土と思われる。



その残土を業者と産業振興課と漁協が相談して、件の副町長が

不法占有していた場所から佐久間小屋にかけての海岸に

投棄したのである。



コンクリ片やビニールの切れ端なども混じり、普通に処理を

すれば、産業廃棄物の処理費がかかるしろものである。



その残土を、真名瀬沖の潜堤の設置により潮の流れが変わり

砂が非常に減少した場所にこれ幸いと投棄した。



投棄の翌日にはシケが来て、波が残土のほとんどを洗い流した。

その後、町はその痕跡を隠すためか、本物の砂を持ってきて

ブルドーザで固めたが、それも波で洗い流された。



町費を使った壮大なる茶番である。



残土のうち、重いコンクリ片などは今も海岸に

堆積する。細かい土砂はほとんど湾内に流れた。



この事実を目撃し、証言した漁師の漁業権を

葉山町は取り上げようと働きかけたのである。



実際、組合は理由もなくそんなことはできないと考えるが、

残土の海岸投棄を認めるほど、葉山町とはベタベタ、

もしくは町の言うことを聞かされる立場である。



なんらかの方法での嫌がらせは続くかもしれない。




現在も海岸に残る残土






真名瀬漁港内に積まれる残土。海岸に投棄されたものと同質なことがわかる






こんなものを湾内に大量に流されて、漁に影響が出ないわけがない。



それを町民に知らせようとした漁師さんを押さえつけようとする葉山町幹部。



不透明な行政を支えているのは、町長・与党議員だけでは無い。



役場幹部の体制一新も、新町長の下で行われなければならない。