久しぶりの更新です。
本当は「葉山町インサイダー」の記事
http://blog.goo.ne.jp/hayama_001/e/5261de088292ec5614f167177ebbcb26
にコメント投稿したかったのですが、文章が長くなってしまい迷惑になりそう
なので自分のサイトに書きます。
インサイダー氏が書かれている、町議・職員の報酬削減に関する
葉山町議の反応の鈍さを糾弾する記事の尻馬に乗った記事です。
おりしも、今月の議会だよりで金崎ひさ町議が一文を寄せている。
「議会だよりの編集は町政監視目的の本来の議員活動から外れているのではないかと町民に指摘された」と。
これは、昨年12月議会に提出された「議員報酬削減を求める陳情」において陳情町民から指摘された、
「議会開催日外の委員会開催日数21日のうち実に11日間が議会だより編集委員会であった」
という資料と町民意見に反応してと思われる。
金崎議員はこう反論している。
「議会の傍聴に町民全てが来れるわけではない、故に議会内であったことを知らせるのも
議員の使命と考え、年末年始もいとわず懸命に作業している。」
この辺の認識からして全く世間とずれている。
もちろん、町民に議会の報告をすることは議員の大事な使命である。
しかし、年額報酬700万円の人たちが委員8人がかりでパンフレットの編集していては、
割に合わないんだ金崎さん!
議会だより委員会の開催に限ってのコストを計算しようか、
議員の稼働日数をサラリーマン並みに考えて年間240日勤務とする。
報酬700万円×議員8名=5600万円÷240日×11日=257万円
議会・委員会開催日数を稼働日数とすると更に悲惨だ。
5600万円÷99日×11日=622万円
議会だよりの編集方針を決めることだけで257万円~622万円が費やされている。
金崎さんなど年末年始も厭わず作業されているようだから、
議員個々がこの活動にあたっている日数は委員会の何倍もあるのだろう。
自分たちの仕事に掛かっているコストが世間からかけ離れていることさえ分からないのだ。
崇高な使命だから、コストなど関係ないと考えているのだ。
こんなことから考えると、議員達は町の財務状態は分かっているけど
自分に害が及ぶから報酬削減をためらっているのではないと思う。
この国がこの世界がどういう時代に入ってきているか?
そこから落とし込んで葉山の財政をいかに考えるか、
本質から考えることが出来ない議員が大半なのではないかと思う。
話は変わるが、私の会社は今年に入ってから、監査役も含め8名の役員を5名に減らし、
役員および部長職以上の年棒を5%引き下げた。何名かの退職勧奨も行った。
世間のムードに合わせているわけではない。
業績も不振ではない、むしろ好調である。
半期実績で昨年対比10%以上売上・営業利益ともに伸びている。
今、時代は大きな変わり目にあり、筋肉質な組織しか今後生き残れない。
また、この変革期に訪れるであろうチャンスに投資できる財務体力も身につけていなければ、
成長の機会を逃し生き残れないであろう。
こういう認識に立っての判断である。
決して、やりすぎだとは思わない。
私個人は葉山町議員の報酬は決して高くないと考えている。
むしろ、その職責の高さを考えると安い。
そして専門性の高さがもとめられる議案を精査し、
役場職員に査定の甘さを追及できるくらいの見識を持つために
政務調査費などもっと支給すべきとも思う。
ただ、現在の人数・17名はいらない。
最近でこそ議会のインターネット中継などの重要所管事項も
できたが、「議会だより」の編集が中心の議会広報委員会
に8名があたる余裕ぶりである。
せめて、13名に削減し高い職責を全うしてほしい。
4名分報酬削って、政務調査費を上げるほうがいい。
本当に仕事の出来る議員を選んだのであれば、
その議員は副業する暇はない。
働き盛りの議員が家族を養えるくらいの報酬は必要である。
全員の報酬を下げて、ワークシェアリングではただでさえ
低い議会の行政監視機能スペックを更に下げるだけである。
そして、何でも町長に賛成の町長のかみさんにも700万払っているのである。
インサイダー氏もそんなことは分かっている、議会に職員人件費に切り込めるだけの
形だけは先ず作れと言っているのだ。わずかな削減でもいいのだ。
後は余談だが、「議会だより」に話を戻す。
だいたい、客観的にわかりやすく町民に報告するのが目的なのに、
当事者たちが編集していているのもどうか?
議会事務局がやるか、外注する方がよっぽど客観的にわかりやすく安くできないか?
もしくは、客観的な議会情報の町民への提供なら少し内容は難しいが
「おもしろ葉山」をコピーして配ればよろしい。
筆者は原稿料など酒代だけで許してくれるであろう。