改めて、私の英語の発音を子供に聞かせちゃいけないなと思いました。 | フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

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イヤイヤ期の息子に振り回されてばかりだった私に、あるフランス人のママが教えてくれました。「ママが夢を叶えて幸せに生きている姿を見せることで、子供は安心して成長していけるのだ」と。ママが幸せになるための秘密がつまった「フランス流」の魅力をお伝えしていきます。

 
もう4ヶ月くらい前になるでしょうか。
 
私が主宰している英語子育てサロンに
初めて参加してくださったママさんが
 
こんな感想を聞かせてくれました。

「先生の発音を聞いて、改めて
私の発音を子供に聞かせちゃ
いけないなと思いました。」

これは、きっと私の発音に対する
お褒めの言葉(お世辞?)であり

本当は喜ぶべきところ
なのかもしれません。

でも、もし本当に、
自分の発音に自信が持てないために
おうち英語を楽しめないママがいるとしたら…

そう思うと、私は何だか
悲しくなりました。


今でこそ、先生なんて呼ばれ
人前で堂々と英語の歌を歌ったり
絵本を読んでいる私ですが、

実は、ほんの少し前までは
口から英語を発することに
ものすごいコンプレックスを持っていました。

少し長くなりますが
そんな私の過去をお話ししようと思います。


私は、小学校6年生の時に
知人のやっている英語教室に
通い始めました。

英語がすごく好きでしたし

いわゆる「英語のお勉強」が
よくできる生徒でした。

でも、外国語の専門学科の高校へ行き
初めてネイティヴの先生とやりとりした時

何度も「Pardon?」と聞き返され
 
全く思いを伝えることができず、
ものすごいショックを受けました。
 
 
その後も、猛勉強をしたので
英検準1級やら、TOEIC900点やら、
資格はそれなりに取れるのですが

初めて1人でアメリカに
ホームステイに行った時

ファストフード店で
注文しようとするものの

なかなか店員さんに通じず、
何度も聞き返されてしまうのです。

ハンバーガー1つスマートに買えない
自分が本当に恥ずかしくて

私の後ろにできた行列が、みんな
私をあざ笑っているかのように感じました。

時は、クリスマスとニューイヤーの
お祭りムードの真っただ中。

家族や友人たちが集まり
1年で一番楽しいはずの時期です。

でも、すっかり自信を無くした私は、
自分の口から英語を発することが
怖くて仕方がありませんでした。

「パーティーの壁の花」なんて
言葉があったりしますが

それこそ「壁そのもの」になって
自分の存在を消して過ごしました。
 

その後、会社でも英語を使う仕事に
ついたことがありましたが

もうスピーキングの
コンプレックスの塊になっていた私は、

外線電話が鳴るのが
本当に怖かったですし

外国からのお客様を迎える仕事も
嫌で嫌で仕方がありませんでした。
 

そんな自分の苦労もあり、子供には
ネイティヴと同じような感覚で
英語を身につけさせてあげたいと思い

息子が0歳の時から、教材を買って
バイリンガル育児を始めました。

家では、英語の苦手なパパしか
聞いていないからと開き直って

子供と一緒に英語の歌を歌ったり
絵本を読んだりしていましたが

自分の発音を聞かせ続けて
本当にいいのだろうかと
ずっと悩んでいましたし

一歩でも家を出たら
もう一言も英語を発することは
できませんでした。
 

そんなある日、
私は1冊の本に出会いました。

プロのミュージシャンであり
ボーカルコーチでもあり
英語の発音指導もしている

Hiroyoさんという方が書いた
「サウンド・イングリッシュ」
という電子書籍です。

内容をものすごく簡単に言いますと

私たちに足りないものは
文法でも単語の暗記でもなく
「サウンド」である

つまり、英語を音としてとらえる感覚と
正しい音を発するための体の使い方を
知ることが大切だ、

ということを学びました。

あれ?

そういえば、以前、
コーラスをやっていた頃

声が細い、息の圧力が弱い
といったことを繰り返し言われていたな…

もしかしたら、
私の英語が通じなかったのも
文法や単語うんぬんではなく

サウンドが足りなかっただけ
ではないかと気づいたのです。

そうして、Hiroyoさんのもとで
英語の音の秘密や体の使い方を
学んでいくうちに

あたかも楽器を演奏するかのように
英語を発することが
すごく楽しくなっていきました。

そして、私自身が英語を心から
楽しむようになったことで

子供たちもどんどん英語に
関心を向けるようになりましたし

英語を通じた親子のふれあい遊びが
本当に楽しくなったのです。
 
 

サロンに来るママたち
オンライン上でやりとりする
ママたちの話を聞いていると

自分自身の発音を気にしている
ママさんたちはものすごく多いです。

もちろん、理論的には、
ママの発音が悪くても
子供にはほとんど影響はありません。

でも、実際問題として
自分の英語力、特に発音に
自信が持てないママさんが

どれだけおうち英語を楽しむことが
できるでしょうか。
 

私の、発音コンプレックスを乗り越え
おうち英語を楽しめるようになった経験と

プロのボーカルコーチから学んだ
音からアプローチする
英語力アップの方法

第二言語習得法の専門家から学んだ
英語音声学の基礎知識

これがあれば、もしかしたら

美しい発音で歌いかけ・読み聞かせをして
おうち英語をもっと楽しみたいと思う

素敵なママさんたちのお役に
ほんの少しでも立てるかもしれない。

そんな風に願っています。