エンジェル・レッスン5 ~天使の翼を描く~ | フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

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イヤイヤ期の息子に振り回されてばかりだった私に、あるフランス人のママが教えてくれました。「ママが夢を叶えて幸せに生きている姿を見せることで、子供は安心して成長していけるのだ」と。ママが幸せになるための秘密がつまった「フランス流」の魅力をお伝えしていきます。

こんにちは、HAYAママです。

今回からは、
天使画の具体的なエレメント(要素)
を描くレッスンです。

まず最初のエレメントは、
「天使の翼」
です。

まさに天使のシンボル
そのものですよね。

また、ふわっと柔らかい
タッチで描かれる翼は、

優しく幻想的な印象を与える、
天使画にとって欠かせない
要素であるといえます。

エンジェル・レッスン
Lesson5の課題は、

パウダリング、イレージング、
ハッチングの技法を使って、
天使の翼を描くというものです。

(3つの技法の概要については
こちらの記事をご覧ください。)

本来、天使の翼の形に
決まりはありませんが、

このレッスンでは、
最もイメージしやすい
鳥の翼をお手本にして描きます。

翼には2種類の羽根があり、
上の方の、長くて硬い感じの
「風切り羽根」

下の方の、ふんわりして
丸い感じの「羽毛」
から成っています。

この2種類の羽根の質感を
描き分けることが、
翼を描く時のポイントなのだそうです。

具体的な手順は、
次のとおりです。

1、画面全体の佇まいを
パウダリングで描く

2、羽根の形を
イレージングで大まかに描く

3、ハッチングを繰り返し
羽根の毛の流れや奥行きを
つけていく


実際にやってみたところ、
このような感じに仕上がりました。↓

1、風切り羽根


2、羽毛


3、片翼


4、両翼

0歳の娘を見ていたら、
こんなイメージが湧いてきました。


今回のレッスンのポイントは、

天使画にとって欠かせない、
ふわっとした柔らかい雰囲気を
表現すること、

そして、ハッチングの
練習をすることでした。

このハッチングを繰り返す作業は
本当に根気が必要で、

どこまでやれば「完成」と言えるのか、
とても難しいところですが、

描けば描くほど、
自分のイメージどおりの絵が
浮かび上がってくるようで、
とても面白いです。


次回も、天使画に相応しい
第二のエレメントを描く練習です。

Lesson6も、
楽しんで取り組んでいきたいと思います。


《今日のワンポイント・エンジェル》

天使の羽根

天使といえば、
大きな純白の羽根が生えている
というイメージが一般的ですが、

西洋美術においては、
羽根のない天使の絵画も
結構あったりします。

・ボッティチェリ「聖母と八人の天使たち」
・ラ・トゥール「聖ヨセフの夢」
・ロセッティ「受胎告知」
など

それは、本来姿の見えない天使が
人間の姿を借りて人々の前に
現れたとされていたことから、

そのまま普通の人の姿で
描かれたのではないか、
とも言われています。

また、16世紀くらいまでは、
天使に羽根はあっても、
その色や形は様々でした。

例えば、
鳥の羽根を模したもの
・レオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」
・カラヴァッジョ「エジプトへの逃避途上の休息」

色がカラフルなもの
・フラ・アンジェリコ「受胎告知(1440年)」
・マンテーニャ「受難の救い主としてのキリスト」
・ボッティチェリ「神秘の降誕」

金属的なもの
・フラ・アンジェリコ「受胎告知(1432年)」
・同「謙遜の聖母」
など

本当にバラエティに
富んでいます。

そして、私たちが一般的に
イメージする天使の白い羽根は、
17世紀以降に登場するのだそうです。

・ルカ・ジョルダーノ「大天使ミカエルと叛逆天使たち」
・ブーグロー「天使と聖母子」
・同「天使の歌」
など

自分の中で、
天使の羽根はこう描くべき
といった思い込みがありましたが、

色や形にこだわらず、
自由に表現していいもの
なんだなと改めて感じました。


Lesson6につづく


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記事はこちらです。↓
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最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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