秘密のパリへ連れてって ~未公開映像その1~ | フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

イヤイヤ期の息子に振り回されてばかりだった私に、あるフランス人のママが教えてくれました。「ママが夢を叶えて幸せに生きている姿を見せることで、子供は安心して成長していけるのだ」と。ママが幸せになるための秘密がつまった「フランス流」の魅力をお伝えしていきます。

こんにちは、HAYAママです。

5日ほど前、上の子はやが、
40度近い熱を出しました。

3日くらいして熱が下がり、
ホッとしたのもつかの間、
今度はひどい咳と鼻水が出てきました。

夏風邪なのか…?
原因はよくわかっていません。

普段は、ミニカーやブロックで
遊ぶのが大好きな息子ですが、

そんな気力もないのか、
やたらとDVDを見たがり、

DVDを見ていない時は、
「ママに甘えたい~」と言って泣いてばかり。

家事はおろか、
下の子のお世話もままなりません。

考えてみると、
ミニカーやブロックのように、
想像力を使う遊びや、クリエイティブな遊びは、
きっと脳もたくさん回転するし、
エネルギーもたくさん使うのでしょう。

先日見た子供向け教材のチラシに、
「テレビやDVDは百害あって一利なし」
なんて書いてありましたが、

あながちでたらめではないなと
思いました。

子供や私自身の体調が良くない時には特に、
頼りがちになってしまうDVDですが、

子供の成長・発達のことを考えると、
付き合い方をもう一度見直してみる
必要があるのではないかと感じています。


さて、
今週の「秘密のパリへ連れてって」のテーマは、
Scènes coupées partie 1
(未公開映像その1)
です。

久しぶりに登場したRaymond(レイモン)先生が、
サンタンドレ・デザール通りを通って、
映画館に行くまでの間、

街の一角にあったある銅像について
話をしてくれました。



実は、これはただの銅像ではなく、
「ワラスの泉」と呼ばれる
噴水なのだそうです。

19世紀、フランスとプロイセンの
間で起こった普仏戦争により、
パリの水道は甚大な被害を受けました。

その時の深刻な水不足を解決するため、
イギリスの資産家であり、
パリの美しさを愛した、
リチャード・ワラス卿が、

パリの各所に、無料の給水設備として、
ワラスの泉を建設したのだそうです。

今でも、パリ市内には約100の泉があり、
水道水が流れているため、
飲むこともできるのだそうです。

パリの街に相応しい、
デザインにもこだわった、素敵な泉ですよね。

パリへ行った際には、
高度なフランス語と建築や歴史の知識を
シャワーのように浴びた、
あのレイモン先生の授業を思い出しつつ、

このワラスの泉を探してみるのも
いいかもしれないなと思いました。


未公開映像が登場したということは、
この「秘密のパリへ連れてって」のシリーズも、
まもなく終わりでしょうか。

名残惜しい気持ちと同時に、
次の新シリーズへの期待が膨らみます。


《今週の気になる単語・フレーズ》

Il y aura de l'eau douce, potable,
qui circulera donc entre
ces « Cariatides ».
(その時には飲用の軟水があり、
それは女像柱の間を通ることになるでしょう)

私が初めて海外旅行に行ったのは、
今から20年ほど前、
家族みんなで行った
アメリカのロサンゼルスでした。

その時、ホテルでもレストランでも、
水を買わなくてはいけないということに、
大きなカルチャーショックを受けたことを
よく覚えています。

今でこそ、ミネラルウォーターを買ったり、
ウォーターサーバーを借りたりすることは
一般的になりましたが、

当時は、水といったら
水道水を飲むのが当たり前でしたし、
わざわざお財布からお金を出して水を買う
ということに、大きな違和感を感じました。

今ではよくわかりますが、
世界中には、水道はあっても、
出てくる水は衛生的でなかったり、

そもそも水道さえも整備されていない、
日々の飲み水さえも十分に確保できない、
国や地域もまだまだたくさんあるんですよね。

蛇口をひねるだけで、
こんなにきれいな水を飲むことができるなんて、
本当に幸せなことだと思います。

夏になると、毎日のように水遊びをさせたり、
お風呂で子供がシャワーを出しっぱなしにして
遊んでいるのをつい放置したりしてしまいますが、

きれいな水を自由に使える幸せに感謝して、
これから、子供たちにも、
水の大切さを伝えていかなくては
ならないなと思いました。


水に関する表現
l’eau douce(軟水)
l’eau dure(硬水)
l’eau potable(飲用水)
l’eau non potable(飲用以外の水)
l’eau gazeuse(炭酸水)
l’eau non gazeuse / l’eau plate(ガスなし水)
l’eau du robinet(水道水)
l'eau minerale(ミネラルウォーター)

ちなみに、ミネラルウォーターはお金がかかるので、
水道水を飲みたいという場合は、

Une carafe d’eau, s’il vous plaît.

と言うと、ピッチャーのような瓶に
水道水を入れて持ってきてくれるそうです。


《解説授業のポイント》

今回は、原因や理由を表す接続詞について、
詳しく解説していただきました。

parce que
・中立的・客観的な事実を述べる
・多くは後ろの文の先頭に置かれる
Pourquoi?に対するの返答の場合は文頭
・事実を説明する時に使う

Je te rappellerai plus tard,
parce que je n’ai plus de batterie.
(後でかけなおすね、
バッテリーがもうないから)

comme
・中立的・客観的 (誰でも知っている)事実を述べる
・文頭に置く
・客観的な状況を強調する時に使う

Comme l’eau est plus lourde que l’huile,
l’huile flotte sur l’eau.
(水は油より重いので、油は水に浮く)

puisque
・主観的 (対話者が知っている)事実を述べる
・文頭・後ろの文のいずれでも可
・相手を説得する時に使う

Je te rappellerai plus tard,
puisque tu es occupé.
(後でかけなおすね、
あなた忙しいみたいだから)


それでは、次回の映像も楽しみにしています。



最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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