ルーヴル美術館の思い出 | フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

イヤイヤ期の息子に振り回されてばかりだった私に、あるフランス人のママが教えてくれました。「ママが夢を叶えて幸せに生きている姿を見せることで、子供は安心して成長していけるのだ」と。ママが幸せになるための秘密がつまった「フランス流」の魅力をお伝えしていきます。

こんにちは、HAYAママです。

6月も終わりにさしかかり、
友人たちの間でも「夏休みどうする?」
といった話がよく出るようになってきました。

以前は、1年に1回くらいは
海外旅行に行ったりしていましたが、

ここ3、4年は、妊娠・出産・育児に大忙しで、
旅行どころではなくなってしまいました。

時々、旅行パンフレットを眺めては、
旅に出る妄想にふけるだけ・・・。

子供たちと一緒に海外旅行に行くのは、
もう少し先のお楽しみです。

そんな中、今年の夏休みに、ある友達が、
家族でパリに行くという話を聞いて、

うらやましいなぁと思いつつ、
自分がフランス旅行、
特にパリのルーヴル美術館に
行った時のことを思い出しました。


私は、これまで3回フランス旅行に行き、
その内、ルーヴル美術館には2回訪れました。

1回目は、初めてパリに行くということもあり、
完全なパッケージツアーでした。

ガイドさんが20人くらいの団体を引き連れ、
2時間程度の短い時間、とても駆け足で、
有名どころの作品を解説してくれました。

ものすごく混雑した部屋で、
遠くから小さな「モナリザ」の絵を見たり、

「ミロのヴィーナス」や
「サモトラケのニケ」を見て、
思っていたより大きい彫刻なんだなぁと
感じた記憶があります。

2回目も、やはりツアーでパリに行きましたが、
今度は、フリータイムにじっくり時間を取って、
自分たちだけでルーヴル美術館へ行くことにしました。

その日はちょうど第1日曜日、
ルーヴル美術館の観覧料が無料になる日で、
中央入口には、ものすごい数の人が並んでいました。

その列に並んで入るのを待っているだけで、
1日が終わってしまいそうな勢いでした。

でも、私たちは、
「『コ』の字型の建物の左下の部分にある、
ライオンの像がある入口がおすすめ」と
ガイドさんから聞いていたので、
そちらの入口に行ってみました。

そこは、中央入口とはうって変わって誰もおらず、
1秒も待たずに中に入ることができました。

その時見た作品の中で
一番記憶に残っているのが、
フェルメールの「天文学者」という絵です。

フランス旅行に行く少し前、
テレビでフェルメールの特集を見たのですが、

そこで出てきた「地理学者」という絵を見て、
「シウマイ弁当を食べるリチャード・ギアだね」と
夫が言ったのです。

ヨーロッパの代表的な名画に対して
なんてことを言うんだろうと思いつつ、

案外、言い得て妙というか、
不覚にも笑ってしまいました。

その時から、フェルメールのことが
気になって仕方がなくなってしまい、

ルーヴル美術館に行ったら、
ぜひ対の作品である「天文学者」を
見てみようと思いました。

でも、実際見てみたところ、
「シウマイ弁当を食べるリチャード・ギア」
のインパクトが強すぎて、

「天文学者」じゃなくて、
「地理学者」の方を見たかったなと、
何だか残念に感じてしまいました。

その時は、時間をたっぷり取って
ルーヴルの色々な作品を見たはずなのに、

後から振り返って思い出すのは、
美術館に並ばずに入れた優越感と、

ルーヴル美術館と全く関係ない
「シウマイ弁当を食べるリチャード・ギア」
だけだなんて・・・

本当に、自分自身にがっかりしました。


つまり、何を言いたかったかといいますと、

何度同じ美術館に行っても、
どれだけ時間をかけて多くの作品を見ても、

結局、その作品のことをよく知らなければ、
ほとんど記憶には残らないものだ
ということです。

せっかくパリへ旅行に行って、
ルーヴル美術館で本物の名作を見たのに、

「教科書に載っていたあの絵だなぁ」
だけで終わってしまったり、

後から振り返った時に、
ほとんど記憶に残っていないなんて、
本当にもったいないことをしたと思いました。

次に子供たちとパリへ旅行に行くときには、
リベンジを果たさねばと思いました。


でも、事前にインターネットで調べるにしても、
ルーヴル美術館に展示されている作品は、
約3万点だと言われていますので、
何をどう調べてよいものやら、
さっぱりわかりません。

ガイドブックを見ても、
ツアーガイドさんの説明と同様、
一般的な概要のみという感じで、
正直、あまり面白いとは思えませんでした。

そんな私がうってつけだと思ったのは、
先日も少しご紹介させていただいた、
西洋美術史講師である内田ユミ先生
「ルーヴル美術館の作品解説」
というセミナー映像です。

これは、ルーヴル美術館でまず最初に
必ず見て欲しい10個の作品を厳選して、

作品を見る時間を充実したものにする、
そして、パリの旅を記憶に残る素敵なものにする、
といった観点から解説したものです。

「モナリザ」の絵には、
実はアレがない…?

「メデューズ号の筏」の背景に
小さく浮かぶアレとは…?

本を1冊買う程度の価格で、
西洋美術やルーブル美術館を知り尽くした専門家に、
1時間以上かけてたっぷり解説していただけるんですから、
本当に、贅沢なセミナーだと思います。

中には、
特にルーヴル美術館に行く予定はないし…
自分には関係ないと思われる方もいるかもしれません。

でも、内田先生ご自身もおっしゃっているように、
ここで提供されるのは、
ただの作品解説ではありません。

美術作品の見方を1つのきっかけにして、

自分の内面の世界が広がっていく感覚、
未知のものから興味の対象を発見する喜び、
日常が豊かになっていく充実感など、

一言でいえば、
「自分が進化していく実感」を
得ることができるのです。

ルーヴル美術館に興味がある方はもちろん、
そんな、今より一歩も二歩も進化した自分に
出会いたいと思う方は、

内田ユミ先生のセミナー
 「ルーヴル美術館の作品解説(1)」
をご覧になってみてください。


私も、将来、子供たちと一緒に、
記憶に残る素敵なパリ旅行ができるよう、

そして、子供たちに尊敬されるような、
今より進化した素敵なママになれるよう、

楽しみながら学んでいきたいと思います。