秘密のパリへ連れてって ~白鳥の島 その2~ | フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

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イヤイヤ期の息子に振り回されてばかりだった私に、あるフランス人のママが教えてくれました。「ママが夢を叶えて幸せに生きている姿を見せることで、子供は安心して成長していけるのだ」と。ママが幸せになるための秘密がつまった「フランス流」の魅力をお伝えしていきます。

こんにちは、HAYAママです。


先日、息子の風邪をもらってしまい、

2年ぶりくらいに38.5℃の高熱を出しました。


外は春の日差しがとても暖かいのに、

自分だけやたらと寒い。


頭は痛いわ、節々は痛いわ、

くしゃみと咳と鼻水が止まらない。


そうかといって、子供たちはママを寝かせておいてはくれません。

意識朦朧としながら、ごはんを作り、授乳をして、

子供の遊びに付き合って、お風呂に入れて…


子供たちの寝かしつけをしながら、

あまりの辛さに泣きました。


38.5℃の熱でも普通に遊んでいた息子に比べ、

大人の高熱は本当に体にこたえます。


みなさま、くれぐれも風邪などひかれませんよう、

お体を大切にお過ごしくださいね。



それでは気を取り直して、


今週の「秘密のパリへ連れてって」のテーマは、

Île aux cygnes – partie 2 (白鳥の島 その2)

です。


先週に引き続きRaymondさんが、

セーヌ川に浮かぶ第三の島「白鳥の島」から見える建物について

紹介してくれています。


前回よくわからなかった、「ソビエト連邦」こと「フランスラジオ局」ですが、

今回、企業の概要や、建築様式、おすすめのラジオ番組について

詳しく解説していただけました。


4000人もの従業員を抱える巨大企業であり、

国民や知識人などの声を届けるという意味で

強い影響力(権力)を持つこのラジオ局は、


まさに

・ 国家の中にある国家 (un État dans l'État

・ 一つのメゾン(une maison :家であり、建物であり、会社でもある)

といった存在なのだそうです。


また、1960年代当時、新しくモダンな建築様式で建てられたことから、

現代につながるメディアの始まりとして

とても注目をあびるようになったのだそうです。


フランスラジオ局外観

Raymondさんによると、ラジオ局の建物は、

セーヌ川の波やラジオの波(周波)を表す丸い部分と、

「何かを啓示する」中心塔から成っており、


フランスラジオ局上空

この丸と中央にある四角が、

仏教のマンダラと同じように、

力を封じ合ってパワーバランスを作っているのだそうです。


なるほど…

(今回もわかったような、わからないような…)


建築の世界もとても奥が深いのですね。

非常に勉強になりました。



《今週の気になる単語・フレーズ》


voleurs d'impôts (税金泥棒)


視聴者の中には、

国営のラジオ局をこう非難する人もいるそうです。


私の夫も公務員なので、実際に窓口で

「お前たちみんな、税金泥棒だ。」

「俺たちの税金で養ってやってるんだ。」

なんて言う人に出会うことは時々あるそうです。


まあ、当然といえば当然ですが、

国を問わず、こういう感覚を持つ方はいるんだなと

しみじみ思ってしまいました。


もらっている給料分の何倍も、

身を粉にして働いている公務員たちも

たくさんいるんですけどね。


《解説授業のポイント》


今回は、同じ構文の形をとる知覚動詞と使役動詞について

詳しく解説していただきました。


知覚動詞 : entendre, voir, sentirなど
【entendre+SVSVする音が聞こえる)】


1. V が 自動詞の場合
J'ai entendu la pluie tomber. / J'ai entendu tomber la pluie.
(私は雨が降る音を聞いた)
SVの語順を逆にしても、同じ意味で使うことができます。


2. V 他動詞の場合
J'ai entendu Paul raconter cette histoire. / J'ai entendu raconter cette histoire par Paul.
(私はポールがその話をするのを聞いた)
同様に、SVの語順を逆にしても、同じ意味で使うことができますが、

主語と目的語が混同しないよう、動作主を à または par で示す必要があります。


なお、「Sが」の部分が一般的な「人々」のときは、省略されることがあるそうです。
J'ai entendu dire qu'il y avait des grèves.
(私は(人々が)ストがあったと言うのを聞いた。

→ 私はストがあったと言う噂を聞いた)


使役動詞 : laisser
1. V が自動詞の場合
Je laisse ma soeur pleurer. / Je laisse pleurer ma soeur. ←知覚動詞と同じ
(私は妹を泣かせておく)

Je me laisse tomber sur le lit. ← Sが自分自身の場合はこの語順のみ
(私はベッドに倒れ込むままになる)


2. V が他動詞の場合
Je laisse Marie faire la vaisselle. / Je laisse faire la vaisselle à Marie.

→ Je la laisse faire la vaisselle. / → Je lui laisse faire la vaisselle.
(私はマリーに皿を洗わせておく)

使役動詞の場合、動作主を à で示す必要があります。

また、 Sを代名詞で表す場合、元の文に対応して二通りの方法がありますが、

意味はどちらも同じになります。



それでは、また次回も楽しみにしています。