こんにちは、HAYAママです。
今週の「秘密のパリへ連れてって」のテーマは、
Île aux cygnes (白鳥の島)
です。
先週に引き続きRaymondさんが、
パリ日本文化会館から秘密の橋を渡って、
セーヌ川に浮かぶ第三の島「白鳥の島」を散策しつつ、
そこから見える
・ パリ15区と16区の建築について
・ 「アメリカ合衆国」と「ソビエト連邦」について
紹介してくれました。
前回、Raymondさんのお話がとても難しく感じるのは、
・ 内容がアカデミックで専門的だから
・ 同じ単語を使うことを避けるというフランス語の特徴が際立っているから
だと書きましたが、
今回さらに感じたのは、
・ 1つ1つの文に修飾語句が多く使われており複雑である
・ 例え話(しかも隠喩)がよく使われる
という点で、さらに難しくなっているのだと思います。
このようなレベルの高いフランス語に出会う度、
自分は全然まだまだだなぁと思い知らされるわけですが、
複雑で難しい文章を理解するためには、
まずは、核となる単語(特に主語、動詞、目的語)を押さえて、
大体の内容を理解しようとする姿勢がとても大切なのだそうです。
そして、主語、動詞、目的語を見つけるコツとしては、
① 文法的なつながりで考える (例 :単数形か複数形か)
② 音声から判断する(例 :重要な単語は強くゆっくり発音される)
といった方法があるそうです。
確かに、大まかな内容をとらえることができなければ、
細かい所まで理解することなんてできないですよね。
困った時こそ基本に立ち返ることが大切なのだと、
改めて感じました。
《今週の気になる単語・フレーズ》
Vous avez, à partir du quai, les Etats-Unis et l’Union Soviétique.
(この河岸から見えるのは、アメリカ合衆国とソビエト連邦なのです)
いったい何のことやら全くわかりませんでしたが、
白鳥の島から見える「自由の女神像」と「フランスラジオ局」のことだそうです。
自由の女神像のたとえがアメリカ合衆国なのはいいとして、
なぜフランスラジオ局のたとえがソビエト連邦なのかというと、
影響力のある公共放送であり、
また1000人以上が勤める大会社であるという点で、
共産国家の代表であるソビエト連邦にたとえているのだそうです。
なるほど…
(わかったような、わからないような…)
こうした隠喩表現を理解するには、
背景知識を学ぶことはもちろんですが、
豊かな想像力がものをいうのではないかと感じました。
《解説授業のポイント》
☆ 単語・フレーズ
・ constater : (直接的な経験によって、事実などを)みとめる
・ dépendance de ~ : ~に属する建物や土地
・ autant vous dire que~ : ~と言っても同じ意味だ
・ non pas seulement A mais aussi B : AだけでなくBも
non は省略されることもある
☆ emprunter
① 借りる
Emprunter un livre à la bibliothèque. (図書館で本を借りる)
② emprunter à ~ : ~から借用する、由来する
Le français a emprunté de nombreux mots au grec.
(フランス語はギリシャ語から多くの言葉を借用している
→フランス語はギリシャ語由来の言葉が多くある)
※ 自分のものにしてしまうという点で①と異なる
③ 交通のためにルート、道を通る
prendreでも代用可能
Le conducteur emprunte la voie de gauche. (運転手は左車線を走る)
☆ ~âtre
~に近い(がそれではない)
・ bleuâtre (青っぽい)
・ rougeâtre(赤っぽい)
・ jaunâtre(黄色っぽい)
・ douceâtre (甘味が薄い・濃すぎる)
Le saveur douceâtre (味わいの薄い)
どんな色にも使えるわけではなく、
はっきりした色に使われるそうです。
いずれにせよ、あまりほめ言葉という感じではないみたいです。
それでは、また次回も楽しみにしています。