うがい薬(口腔含嗽剤)における当院の考え方 | 早川歯科医院のブログ

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こんにちは、今日は暖かいので予約の患者さんをお待たせしてしまい、失礼しました。なるべく予約通りのお時間に拝見するよう心がけていますが、土日はなかなか難しいですね…。まだまだ修業が足りません。

今日はうがい薬のお話です!ブログを読んでくださってる方々のなかには、歯ブラシ後のうがい薬によるぶくぶくうがいを習慣づけていらっしゃるかたもいらっしゃるかと思います。

ただ、うがい薬だけでケアをすませるのは少し酷かと…。

うがい薬はあくまで歯ブラシ後の補助的なケア

おすすめの使用方法は

①歯科医院での歯石除去後の歯肉ケア

②起床時や、空腹時に口の中が気になった時の保湿ケア

まず①から。
歯石除去は、主に歯の根元のデリケートな部分に付着した歯石を取っていきます。

その際、歯茎の中に入り込んだ歯石が歯肉に炎症を起こすのでしっかり取らないといけません。

歯石が歯肉を圧迫していたり、堅い歯石を取るために器具を往復させるとどうしても出血してきます。

↑こんな感じで歯肉付近に付着した歯石を取ります
この出血がかなり厄介で、重大な病気を引き起こしかねないこともあるのですがそのお話はまた別の機会に。

何より出血が口の中に溜まると不快感は増しますよね…。

そんなときにうがい薬の出番です。

歯石除去後にうがい薬で含嗽していただくとより効果的に歯石除去の効果が期待できます。

次は②のお話。
朝起きた時に口の中にネバネバ感が残っていたり、
人から指摘されないまでも口臭が気になり始めたりしてる方!

口腔乾燥症の傾向が出ているかもしれません。

口内炎の時にお話しましたが

舌や歯肉の表面は粘膜上皮と呼ばれる場所で

粘膜上皮は、湿潤状態で免疫力を発揮します 

つまり、口の中が乾いてしまっていると

刺激によりできた傷が治りにくかったり

炎症を引き起こしてしまうこともあります

そこで口腔保湿が重要なわけなんですが、

単なる保湿剤だけでなく、薬効作用でお口をより清潔な状態に保つうがい薬があります。

(入れ歯装着なさってる方用の専用保湿剤もあります)

当院では①と②のケースで推奨するうがい薬を使い分けています。




上の写真、右が①のケースで推奨しているうがい薬
左が②のケースで推奨しているうがい薬です。

どちらもドラッグストアにて入手可能ですが、バイオティーンは当院でも購入できます(当院受診患者さんのみへの販売になります)

バイオティーンは人気商品のため、欠品していることもあります。当院でのご購入希望の患者さんはあらかじめ在庫のお問い合わせをいただけると助かります。

このほか、歯ブラシを含めたより効果的なホームケアの仕方をレクチャーさせていただきます。お口の中のささいな悩み事も是非ご相談ください!