Web番組「生ネコバニーの冒険」の公開収録を観覧してきました。山口監督が多忙で昨年10月以来になります。会場はBAR「ゆうえんち」@六本木、出向くのも超久しぶりです。

 

この番組は映画チャンネルのアーカイブ番組として登録されており、後日Web上で公開されます。主演の阿部恍沙穂さん(あべちゃん)が月替わりのゲストと事前に撮影した即興劇を、番組中で上映し、MCのカルロスさんとプロデューサーの山口監督が採点と講評を行ないます。演じた役者さんもこの収録で初めて自分のお芝居を観ることになります。このお芝居は、山口監督から各人に与えられた設定に従って演じる即興劇ですが、役者どうしは自分の設定しか知らされないため探り合いながらになります。台本なし、打ち合わせなし、編集なしの一発撮りです。

 

 

今回のゲストは、岸本鮎佳さんと谷戸亮太さんのお二人でした。設定は顔合わせの練習劇「生ネコバニーの散歩」と同じ、とある会社の給湯室での日常的な出来事。岸本さんは入社して10日目のOL、あべちゃんは近々退職するOL、谷戸君はその同僚。共同で使う給湯室なので自分のものには印(イニシャルとか)を書いておくという暗黙のルールが、実は山口監督の仕掛けです。

 

役者さんたちは練習の時から3人の関係性に居心地の良さを感じていたようで、楽しそうに各キャラ全開で演じていました。給湯室というある意味密室で、些細なことしか起こらないのでダイナミックな展開はないのですが、次々にエピソード(?)を重ねて最後まで飽きさせない面白い即興劇だったと思います。

 

 

カルロスさん(髪をバッサリ切ってます)の採点は演技力とキャラクターが5点満点の合計20点(25点満点)でした。カルロスさんの講評は視点がユニークで、でも納得のいく分析です(僕の採点といつも近いのです)。

 

 

山口監督はキャラクターとオリジナリティが5点満点の合計18点でした。採点の項目をどう解釈するかにもよりますが、監督の講評もなるほどでした。※具体的には番組をご覧ください。映像の本編は複数のカメラで撮影されているので、スイッチングの編集はされています。山口監督が編集するのですが流石です。