ISAS一般公開もお客さんが16000人越えと大成功のうちに終了しました。来所くださった方、声をかけていただいた方、ありがとうございました。

さて、冒頭の写真の方をご存知でしょうか? 

撮影場所は新宿西口の通称「住友三角ビル」の某階。一般向け科学雑誌「ニュートン(Newton)」の編集長室前です。写真の方は現編集長(2代目)の水谷仁先生です。「ニュートン」を発刊してずっと編集に携わってきた初代編集長・故竹内均先生(鼈甲ブチメガネがトレードマークでNHK教育テレビの科学解説で地震とか火山とか言うと必ず出てきた方)の1番弟子で、初代編集長の亡くなった後、しばらくしてJAXA宇宙科学研究本部(旧文部省宇宙科学研究所)定年退職後、ここの編集長を引き受けました。現在、精力的にMOOKを発刊して自然科学への啓蒙に尽力されています。

で、何故、この写真か? みそかつ関係者しかわからないと思いますが、編集長室の入り口のドアに掛かっているプレートに見覚えはありませんか? そうです。ユーカラ民芸にて彫られたオリジナルプレートです(作者は僕;笑)。彫られたのは1986年3月だと思います。当時、水谷先生の弟子として修士論文を書き終えた僕は、机の上に「流氷を見てきます。」と書き残して知床に旅立ちました。水谷先生は、それはそれは心配したそうです(何故?)。北海道から帰ってきた僕は先生に、「修士の2年間ご指導頂いたお礼です。」と言って写真の木彫りを手渡しました。

それ以来、名古屋>相模原>新宿と先生の居室が移動するたびに、いっしょに持って行って、ご愛用頂いているわけです(20年も!)。さすがに、新宿の洒落たニュートン・プレスの編集長室には似合わないだろうと思っていましたが、使われていました。ありがたいことです。

ちなみに、僕の師匠(指導教官)の師匠の故竹内均先生は寺田寅彦の孫弟子と言うことですので、僕は寺田寅彦の直系の孫弟子の孫弟子ということになります;不肖の弟子ですが…。