おひさしぶりです。

「はやぶさ」は奇跡的に順調に飛行してます。RW(リアクション・ホイール)は3基のうち2基が壊れて、1基のみでの姿勢を制御しています。RWは同じメーカーの製品なので、寿命にばらつきがあるとしても、いつ壊れてもおかしくありません。少しでもRWの負荷を減らして長生きさせるために、今は回転数を下げている途中です。

さて、話は変りますが、最近、映画をよく観ます。

「パッチギ! LOVE&PEACE」;
第1作は録画したのですが観ないうちに第2作を観てしまいました。主役は沢尻エリカが降りたので、新しい配役となっています。僕は子供の頃、「部落」とか「在日」とかを意識しないでよい環境で育ったので、格別「在日」への思いはないのですが、「在日」を主に描くことにより、日本人を見直すきっかけになるかもしれないと井筒監督は思ったのかもしれません。そこには、敢えて「在日」と言わなければわからない昔懐かしい日本の生活が見られたような気がします。たぶん、また、続編が製作されると思います。第1作目が傑作だったこともあり、映画にちょっとでもいいから出してくれというオファーが多かったと聞きます。映画のそこここで、「えっ、あの人が?」という俳優さんがチョイ役で出ています。



「女帝(エンペラー)」;
主演が僕の大好きなチャン・ツィイーなので、ついつい観てきました。シェークスピアの「ハムレット」を原案に、設定を中国の唐の滅びた後の戦乱の五代十国時代に置換え、登場人物のそれぞれの思惑が交錯して進む復讐劇です。2000万ドルをかけた大作ということで、セットはかなりのもの。チャン・ツィイーの役も皇帝の後妻という、今までの「お姫様」的なのとは違った役柄で、新境地という感じでした。マーシャル・アクション(ワイヤー・アクションのことか?)も随所にあって、「中国」らしい映画でした。原題(英題)の「THE BANQUET」が示すように、最後は盛大な「宴」のシーンでクライマックスへ。時代に翻弄される王妃役をうまく演じています。(写真は劇場に飾られたディスプレイ。これのことだよね>Pa殿)

「憑神」;
「鉄道員(ぽっぽや)」の浅田次郎原作、降旗康男監督のコンビで描く時代劇活劇。ひょんなことから「貧乏神」、「疫病神」、「死神」に付きまとわれる事になった主人公(妻夫木聰)が、次第に成長し自分が武士として生きる道を見出す物語。悲劇的な状況の中にも人情や暖かい眼差しを忘れない、真っ直ぐに生きる主人公を妻夫木が好演。脇を西田敏行、香川照之、江口洋介がかため、一流のエンターテイメントになっている。