[mixi より転載]

小惑星探査機「はやぶさ」が、来週より地球帰還に向けて準備を始めます。取りあえずスピンアップとベイキング(ガスチューブの中を暖めて、凍っているかもしれない余分なガスを気化する)、1日おいてスピンダウンします。余分なガスが残っていると予期せぬところでガスが噴出し姿勢や軌道を狂わせるので、予めその可能性を低くしておくためです。

(すみません。難しい書き方になった「かも」ですが、正確に書こうとすると何やらことば多めになっちゃいます。)

「はやぶさ」は今、地球から見て太陽とちょうど反対側に居るので、運用(探査機に命令を送ったりデータを受信したりすること)は夜中から朝にかけて行ないます(これは毎日;僕を含めた18人のスーパーバイザーが交代で「はやぶさ」のお相手をします)。

その次のイベントは1月中旬、サンプルカプセルのふた閉めを行ないます。その後、イオンエンジンの動作確認を行ない、地球帰還軌道に入ります(帰ってくるのは2010年という気の長いお話)。