[mixi より転載]

小惑星「イトカワ」に映る小惑星探査機「はやぶさ」の影とその左上に輝く点(「はやぶさ」からのフラッシュで光るターゲットマーカー):「はやぶさ」ポイントと名付けられています。



「はやぶさ」は自分でフラッシュをたきながら、その反射で光るターゲットマーカーの位置を自律的に確認し、そこに向って着陸を試みました。「ミューゼスの海」と名付けられた平坦な地形の真ん中あたりです。

そこに投下されたターゲットマーカーはソフトボールぐらいの大きさの玉で、中にはお手玉のように砂状の物質が入っており、小惑星のような小さな天体の上でも跳ね返らずに留まる仕組みです。このマーカーには約88万人の名前が刻まれた「箔」で包まれており、その名前は無事に小惑星「イトカワ」に届けられました。昨年の11月のことです。

「はやぶさ」は、今、比較的地球に近いところに滞在していますが、やがて離れていきます。近いところに居るうちに、帰り支度をさせ、来年3月、地球帰還への軌道に入ります。燃料が少ないので、一旦、地球から離れてからぐるりと太陽の向うを回って、2010年に地球のそばをかすめる際にサンプルカプセルを投下して、地球に小惑星のかけらを届けます。

長い長い旅が続きます。