新聞広告と店頭の表紙の煽りタイトルを見て買ってしまいました;週刊現代。「使える理系 使えない理系」(笑)。

就職に有利そうだと受験で理系人気ぎみだそうですが、好きでもないのに理系に進むと結構しんどい未来が待っていると。また、文系以上にできる奴とできない奴の格差が大きいそうです。できる理系としてノーベル賞の益川先生と山中先生が取り上げられていました。

しかしながら日本は文系天国で会社や官僚や政治家で偉くなっていく(指標としては給料)のは文系だそうで、生涯賃金で5000万円の差があるそうです。理系の勝ち組に見えるJAXAでも大卒初任給は19万円、大学院博士修了で26万円だそうです(初めて聴いた、というか研究者でお金のこと考える人は少ないけれど)。

予算は文系である官僚・政治家が握っているから、「予算申請に行ったときなど、お役人に『で、はやぶさを飛ばすといくら儲かりますか』と露骨に聞かれたこともあります。儲かりませんよ。でも意義はあります、と説明するのが大変だった」というJAXA関係者の談話も載っています。

毎週、職員にJAXAの上層部(理事クラス)のコラムのメルマガ届きます。この記事を読んで僕が思い出したエピソードが、今日のメルマガにタイミング良く書かれていました。それは、米国の国会で議員に加速器は国を守るのにどういう役に立つのかと問われた物理学者が、「加速器は国を直接守るのには何の役にも立ちませんが、守るのに値する国にすることが出来ます」と答えて、予算を通したという話です。