2010年度にPLANET-C(金星探査機「あかつき」)と同時に打ち上げられるIKAROS(イカロス)という宇宙機があります。本ブログでもまだ取り上げていませんでした。

何用あって月世界へ-IKAROS

IKAROSは太陽系空間で帆船のように薄膜太陽電池の帆(14.1m×14.1m)を広げます。太陽電池では発電するだけで基本は推力には用いません。推力に使うのは太陽からやってくる光の圧力です。光は波の性質のほかに粒子の性質も持っているので、「帆」に当たるとその運動量で「帆」を押します。その小さな小さな力を集めて推進力にします。方向は光が帆に当たる角度を変えて調整します。目標は金星に行くことです。

下のHPを参照してください;

http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_cam/j/02.html

小型ソーラ電力セイル実証機という名前のように、太陽からの光の風を受けて航行することが実証できれば良く、これに続く計画に引き継がれる予定です;次は帆で発電した電力を使ってイオンエンジンを起動し、光の風とイオンエンジンで木星まで行って探査することを考えています。

で、例のごとくキャンペーンをやっています。どんどん応募してやってください。アメリカのライトセイル1号との友情キャンペーンです;

http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_cam/j/index.html