ちょっと早いおやつ休憩。

実は昨晩は「はやぶさ」チームの忘年会でした。2年前の今頃に思いを馳せれば「はやぶさ」はタッチダウン後の行方不明中。忘年会どころではありませんでした。昨年の今頃は、地球接近とイオンエンジン点火テスト前の大事な時期でした。そんなわけで、3年ぶりの忘年会となったわけです。

「はやぶさ」は10月にイオンエンジンをすべて停止し、スピンで姿勢を安定させながらケプラー軌道をまわって遠日点に向かっています。通信もとぎれとぎれですが続いています。当分は「はやぶさ」のヘルスチェックと軌道の確認(位置と速度)と時刻合わせを行い、2009年3月のイオンエンジン再点火までじっくりと気長にお供です。

で、忘年会の前に今年最後の運用会議(今後の計画の検討と確認)が行われました。前述のように、当面は大きな動きがないので会議は着々と進んだのですが、最後に川口プロジェクトマネージャーから出たお言葉が「12月だしそろそろお札(ふだ)を…。」、つまり、以前紹介した衛星管制室のコンピュータ他に張り付けてあるお札を、新たにお参りして購入しなければというお話でした。

僕は駆け出しなのでちゃんとは知らなかったのですが、どうやら、2年前に一時消失して以来、毎年お参りしてお札をもらっているようなのです(そのおかげか「はやぶさ」は復活したと信じられている?!)。それも4神社:飛行神社、電波神社、隼神社、飛不動。前3つは京都にあるそうです(飛不動は東京)。今年は誰が行くのか、とか、JRで一筆書きで行けるとかマニアックな話が行われていました。

洒落じゃなかったんですね、あのお札。やっぱり神社巡りの交通費などは、はやぶさ運用経費から出るのでしょうか。

忘年会は大学院生が準備した「はやぶさウルトラクイズ」で大いに盛り上がりました。定年退職された元はやぶさ実験主任の上杉先生(かの上杉謙信の末裔)もいらっしゃり、スタッフ、大学院生、メーカー交えての楽しい懇親会となりました。このチームのだれもが100%、「はやぶさ」が地球に帰還することを疑っていません。

※「はやぶさ」の新しい映像ができました。近々、DVDが発売されます。下記でご覧になれます:「祈り」。

http://spaceinfo.jaxa.jp/inori/index.html

よかったらぜひご覧ください。感想などネットで送って頂けるとプロジェクトチーム全員が喜びます。