もう、日付が変わってしまいましたが、昨日は「はやぶさ」君の満5歳の誕生日でした。

ちょうど5年前の2003年5月9日に鹿児島県内之浦町(当時)のKSC:鹿児島宇宙空間観測所(現USC:内之浦宇宙空間観測所)から、ISASのM-V型ロケット5号機で打ち上げられました。ISAS(旧宇宙科学研究所:現JAXA宇宙科学研究本部)として打ち上げた最後の探査機です。惑星間空間を飛行して、2005年の11月には小惑星「イトカワ」に到着、小惑星の科学観測を行った後、小惑星表面に接近し、タッチダウンして小惑星のかけらを採取した「はず」です;これは開けてみないと分からないのですが。

その後、地球から見失ったり、あちこち壊れたりしながらも、何とか地球に向かって「かけら」を持ち帰ろうと飛行を続けています(様々な事情により地球への到着は3年遅れて2010年6月になりましたが)。地球周りの天文観測衛星と異なり、惑星探査機は目的地が遠いためどうしても、その運用が長年にわたるため、スタッフも入れ替わります(偉くなったりね)。設計上の耐用年数も越えて、何度も太陽の強いフレアを浴びて目を回したり、、、でも、はやぶさチームの運用者は「はやぶさ」を無事に地球に帰還させようと週5日(1日約7時間半)の運用を地道にこなしています。何時、どこが壊れてもおかしくないため、毎日が非常時の運用ということになります(その緊張感は薄れがちではあるが、毎日スーパーバイザが付き添う運用形態をとっています)。

今日は都合でお休みを取ったのでわかりませんが、宇宙研ではお祝いはしたのかな?