明日は祥月命日 | ヤックマのブログ

ヤックマのブログ

ブログの説明を入力します。

11月18日 祥月命日

今日は母と過ごした最後の夜…
ここからは母と過ごした最期の夜の事を
書きますので、読みたくない方や、
辛くなってしまうと思う方はここまでで
読み進めないで下さい…







去年の11月17日夕方、仕事中の主人にラインで
「お母さんに明日の夜は無いかもしれない…」
と伝えるとすぐに電話をしてきた
主人と二人で
泣いてしまいました…

姉は次男の病状がわかり身も心もボロボロ…
手術をしない限りは病室から出ることは
許可できないと医師に言われるほど深刻で…

発狂してしまったかのように泣きながら
電話をしてきました…
孫の名前を呼ぶ母…
母の手を握り神様に祈りました…

夕方「お父さん、少しでもいいから
   お母さんのとこにいてあげて…」
別の部屋で母との旅行の写真を見ていた父に
声をかけた…
父は辛いからなのか、来なかった…

20時過ぎに父が母と私のところに来て、
「そろそろ2階のベットで寝ようと思うんだけど」

父の言葉にビックリして…
「お父さん何言ってるの?!今の状況が
  わかってる!?
  お母さんこんなに頑張ってるのに!
  少しでいいからお母さんのとこに
   いてあげてよ!」

はじめて父親の前で涙を流しました…
今まではどんなに辛い状況を説明するときも
決して父や姉の前では泣きませんでした…

父はすぐに母の手を握り話しかけました
そこに息子の病院から姉が戻ってきて
泣いている私を見て荷物を投げたし
母の元に駆け寄り父と一緒に母の手を握り
お母さん!お母さん!


母の吐く息の匂いが急に変わった…
すぐに訪問看護師さんに電話をして
すぐに来ていただきました…

少し気持ち悪いと訴える
背中をさすっていると、呼吸をしながら
声が漏れる…
看護師さんに隣の部屋にと促されて
隣の部屋に移動しながら私は看護師さんに
「あの呼吸は…気持ちが悪いから声が出ている
 だけなんですよね…」

看護師さんは私の肩に手をかけ
そしてそっと撫でながら首を横にふった…

その瞬間に私は泣き崩れてしまった…
ついに…

ここ数日身の置き所のない倦怠感から
身体が動き続けていた母…
次の段階にはまだなっていない…
一晩中呼吸が変わってしまうのではないかと
思うと眠れずに母を見守り続けた…

ついに次の段階に入ってしまった…
看護師さんは私と姉を抱き締め
「苦しそうに見えるかもしれないけど
  本人は苦しいとは感じていないから
  手を握って、身体を擦ってあげて
   お母様と一緒に過ごしましょう」

そうだ!泣いている場合じゃないんだ!
すぐに母の元に行き
「お母さん、皆一緒にいるからね」

お母さんは少し微笑んだように見えた…

姉の旦那さんが来て、そして主人も仕事が
終わり直ぐに来てくれた…

お母さんは私の名前を呼んだ…
「ここにいるよ、一緒にいるから大丈夫だよ」
母は私をじっと見つめていた…
「そうだ、お母さんの大好きな白くまアイス
  あるから少し食べる?」
頷く母…

急いで白くまアイスを持ってきて、小さな
スプーンで母の口に運ぶと、そっと口に含み
そしてしっかりと飲み込んだ…
「美味しい…」

微笑みながらかすれた声でハッキリと美味しい
って言ってくれて私もニッコリ照れ
「うんおねがいよかった」

そんなやり取りを見ていた主人が母に
「お母さん、今からルナを連れてくるから
  待っててね!」
うんうんと力強く頷く母

主人が出掛けてしばらくすると、母の呼吸が
更に荒くなってきた…
「ルナ早く…◯◯◯早く…」
何度もルナと主人の名前を呼んで
早く…遅い…早く…と訴える母…

もうすぐ来るからね!もうすぐたよ!
母の手を強く握り、まだ逝かないで!
強く強く祈りました…





今日は母と最期まで過ごしたお部屋で
一晩過ごします…
きっと母も一緒に居てくれる…
今日は…今日はたくさん泣いてもいいよね?
ねっ?お母さん…
夢でもいいからお母さんに会いたい…