政倫審での世耕氏の「知らない」「知りたかった」答弁に伊藤惇夫氏怒り「なら調査すりゃいい」
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政治アナリスト伊藤惇夫氏(75)が15日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演。14日に開かれた政治倫理審査会に関して出席した自民党世耕弘成前参院幹事長(61)の答弁に関して「怒りがわいてきた」と評価すらしなかった。
番組MCの恵俊彰(59)から「伊藤さんらしく。これは世耕さんに関しては採点不能」と100点満点で数字のない評点ついて聞かれた。
伊藤氏は「昨日(14日)時間がたつにしたがって、だんだん怒りがわいてきてですね。(世耕氏が)出てきたことによって、疑惑を深めていった」と話した。
さらに「言葉の数は多いけど『わからない』『知らない』『記憶にない』えー『あのとき途中で止めておけばよかった』とか『今になって反省している』とかなんか自己正当化の言葉を挟む」とみけんに深くしわを刻ませた。
そして「よく中身を聞いてみると、説明責任が果たされていない。出てきたことによって、ボクはマイナスになったんじゃないかな」とため息をつくように語った。
言い訳に近い世耕氏の答弁に「そうですね、『すべて知らない』『わからない』『知りたかった』、なら調査すりゃいいじゃないですか。安倍派の幹部なんだし、参議院のトップなんだし、それ調べないわけなんですから、なんとも説得力がないし、真っ白であるというなら、検察が起訴しなかったというならば、今度、裁くのは有権者のみなさんだと思いますよ」と切り捨てた。
世耕弘成は、自民党の元参議院幹事長までやってきた人間である。それにもかかわらず、自民党の内部の事が分からないはずがない。
その上、自民党内でも一番大きな「派閥」であった「安倍派」に在籍し、派閥内の事に関しては、良く知っていたはずだが、この答弁は納得がいかない。
派閥の幹部になればなるほど、内部の事に関しては、知っている事は増えるはずで、「知らない」「記憶にない」は通らない話である。
それでも、「政倫審」に出た限りは、その前に、派閥内での「徹底的な調査」を行って臨むべきであったと考えられる。しかし、行わなかった。
その理由は、「ウソをついても、偽証罪に問われない」と言う「政倫審」の決まりがあるからで、それを逆手に取るとは、「国民の代表」とはかけ離れていると言える。