場所は変わって、ここは東京都内にある高級マンションの一室。聡太は海斗ら開成高校時代の数学仲間と自主的に数学のゼミを開催するようになっていた。他のメンバーは

 

 

 

大倉圭吾(開成高校出身 日本数学オリンピック銅賞)

岩倉翔太(開成高校出身 日本数学オリンピック優秀賞)

 

 

の3人で全員東京大学の理科一類に進学しているのだ。ちなみに海斗はアジア太平洋数学オリンピックで銅メダルを獲得しているのだ。

 

さらに聡太は国際数学オリンピックに出場した同学年のチームメートとも数学の研究をやるようになっていたのだ。

メンバーは

渋谷蓮君(筑波大学付属駒場高校出身)

市川碧君(筑波大学付属高校出身)

山本陽翔君(灘高校出身)

菊池伊織君(新広高校出身)

の3人で、蓮が高校1年生の時から3年連続で銀メダルを獲得し、碧が高校2年生の時から銀メダルを獲得し、陽翔が高校1年生の時から銅メダル、伊織が高校3年生時に銅メダルを獲得しているのだ。実はもう二人参加してるのだが、今回はスケジュールの都合で欠席となったのだ。

 

 

もちろん4年連続で国際数学オリンピック・国際情報オリンピック両方で金メダルを獲得し、高1・高2・高3時に出場した国際数学オリンピックでは満点で金メダルを獲得した聡太の実績が際立っているわけだが。ちなみに他に麻布高校1年の大村大樹君が銅メダルを獲得している。

 

開催する場所は東京都内にある通称"数学部屋"。ここは聡太が実家の超のつく豪邸とは別に数学の研究や自身の一人暮らしのために東京都内のマンションの一室を借りた部屋。といっても普通のマンションではなく、東京都心の高級マンションの一室なのだ。

 

数学の研究といっても、

それぞれが興味のある数学の分野のテーマを発表しあい、それを元に皆で研究をしたり、国内外の数学書を読み進めたり。(洋書は英語で書かれているので英語が堪能な聡太が翻訳する。)何かあれば発表したりして情報を共有し合うのだ。

 

一通り議論が終わったところで終了。後は数学部屋から秘密基地と化す。みんなでご飯食べたり、テレビ見たり、ゲームしたり、youtube見たり、映画やアニメ見たり、自由時間に。皆で近況報告しあったりして、お開きとなるのだ。何も用事がなければ、皆そのまま宿泊したり、帰ったり。この数学部屋は都内の高級高層マンションの一室を借りているので、部屋も凄く広い。

 

「それにしても、こんなところにうちら泊まっても大丈夫なの?」蓮が聡太に聞く。

 

「大丈夫だよ、親も公認だし、もちろん実家にも部屋があるけど、別に部屋を持って、数学や情報の分野の専用部屋と将来の社会人生活に備えて一人暮らしも経験したほうがいいんじゃないかって言ってくれて。でも未だにこのロケーションにはなれない。」

 

「本当、逆に寝ずらくない?」そう伊織が聞くのも無理はない。この部屋はマンションの高層階にあり、東京タワーが見え、窓も広々としている、ここはもともと大谷トラストグループが所有している高級マンションではあるが。

 

「どんどん泊まりにきていいよ。」と聡太がいうので、数学のゼミや、ふつうに遊びで泊まりにいったりと、もちろん学校の勉強も充実した日々を過ごしていたのだ。そして理科一類33組のクラスメートや高校時代のクラスメートもこの部屋に遊びにくるようになっていたのだった。