「東大理科一類、合格してるかな?」

 

今日は東京大学合格発表の日。受験生はみんな緊張の面持ちで合格者の受験番号が発表されるパソコンの画面を見ていた。そして14時に合格者の受験番号が東京大学のホームページ上では発表され・・・

 

「先生、合格しました。本当にホッとしました。」

「おめでとう、大谷君、まあ君なら大丈夫だと思ってたよ。何せ君は開成高校創立以来『最高の天才』なんだからね。」

「もう、その『最高の天才』っていうのはやめてくださいよ。僕なんかまだまだですよ。」

 

担任の木村先生に「開成高校創立始まって以来最高の天才」と言わしめるこの高校生の名前は大谷聡太。なぜ彼が開成高校創立以来最高の天才と言われるようになったのか。その理由は彼の圧倒的な実績にある。

 

14歳の中学2年生時に大学の教授との共同研究で数学の新たな定理と証明方法を発見。

 

世界各国から数学好きが集まる数学の世界的なコンテストである国際数学オリンピックでは中学2年生の時に初出場し、銀メダルを獲得すると、中学3年生で日本人最年少で金メダルを獲得、以降高校3年生まで4年連続で金メダルを獲得。特に高校2年生・3年生は満点で金メダルを獲得。特に史上最高難易度と言われた高校3年生時には出場者でただ一人満点を獲得し、世界の数学界を震撼させた。

 

さらにこれだけではない、競技プログラマーとしても高校生にして最も権威のある大会である「BLUE  Coder」において高校生でありながら優勝し、「グランドマスター」の称号をもつ数少ない日本人の一人に選ばれ、さらに世界中の高校生以下のプログラマーが集まる国際情報オリンピックにも出場し、こちらも4年連続で金メダルを獲得、高校3年生時にはこちらも満点で金メダルを獲得。計8つの金メダル。国際科学オリンピック史上、日本人最多の金メダル獲得数であった。

 

もちろん学校の成績も優秀で、開成高校の校内模試では常にトップ。多くの東大志望の受験生が受験する東大オープン模試で1位と。圧倒的な実績を残し、いつしか開成高校の教師の間では開成高校創立以来の最高の天才と言われるようになったのだ。
 

数検は10歳にして1級を取得。漢検・英検は小学生のうちに全て1級を取得。実は公には公表していないが、家族の勧めでIQを測定したらIQが220というとんでもない数値を叩きだし、高IQの人しか入会することができないMENSAの会員にもなっているのである。その突き抜けた数学の才能により、日本の「超VIP」が才能ある子どもたちを支援するために設立した財団のメンバーに選ばれ、数学界の世界的権威である大学教授と共同で数学の研究をしているのだ。

 

さらに実家は旧皇族につながる家系で、世界的な不動産デベロッパー(開発業者)である大谷トラストホールディングスの御曹司でもある。まさに漫画や映画にも出てくるような人物、それこそがこの大谷聡太という男なのだ。

 

「結果どうだった?」

「受かってた。」

「おめでとう!そりゃそうだよね・・・」

「どうだった?」

「合格だった。」

この趣旨の会話が多く行われ、開成高校3年1組のクラスメートの友人や数学オリンピックや情報オリンピックの仲間・小学校時代からの幼馴染、その他諸々から合格祝いをもらったり、したりそんな状況が続き、落ち着いたところで、担任の木村先生に合格の連絡をしたのだった。

「みんな合格してよかった。」