聡太ら東京大学の理学部の数学科に進学するメンバーは聡太筆頭に、蓮や勇希・伊織といった国際数学オリンピックのメダリストに加え、代表候補だった圭吾・翔吾・翔太・俊介に加え、ヨーロッパ女子数学オリンピックの金メダリストである田中沙織に、同銀メダリストである寺島結菜に、同鋼メダリストである原田陽葵と、そうそうたるメンバーが同じ学年に集まったのだ

 

その中でも4年連続で国際数学オリンピックと国際情報オリンピック両方で金メダルを獲得した聡太の実績が際立っており、当然のことながら数学科でもクラス長というか科長を務めることになったのだ。

 

こうして聡太たちの数学科での生活がスタートしたのだった。

 

「無事、希望どおりの学科に入れたよ。」

 

「そうよかった。」

 

「でも周囲のガードが固くて、なかなか大谷君に取り込むのは難しいかな。」

 

「そう、でも焦らなくてもいいからね。とりあえずずっとマークしていればいいから。」

 

「わかった。」

 

「あと、周りのクラスメートに取り込むのも忘れないでね。」

 

「うん。」

 

「まずは周囲の子から崩していかないとね。」