「では、行ってきます。」
「体に気を付けてね。」
「はい。」
ここはとある田舎の市。ここから東京大学の理科一類に合格し、未来に希望をふくらませ、上京する一人の青年。
彼の名は北山涼太君。彼はこの春から上京し、東京で新生活を始めるのだ。
涼太は幼少の頃から頭がよく、特に物理や天文学に興味があり、小学生のころには専門的な物理や天文学の書物を読んでいたのだが、それゆえに他の子とは頭が違いすぎてなじめずにいた。それは中学校・公立のレベルの高い高校に通っても変わらなかった。
学校の先生が国際科学オリンピックに出場を薦めてくれたけど、物理は専門分野が違うので辞退していて数学は日本代表候補になり、アジア太平洋数学オリンピックで銅賞を獲得したのだった。将来的には理学部の物理学科か天文学科に進学して、宇宙の研究を希望している。でも進学塾の模試の成績は常に上位。地元の田舎の街では天才の名をほしいものにしていた。でも本人はそう言われるのは好きではなかった。なぜなら
そして実は涼太には両親がいない。幼少の頃に両親が離婚。父親に引き取られたが、父親が育児放棄してしまい失踪、父方の祖父母のもとで育てられたのだ。
涼太にとって実は不思議に思ってることがあって。なぜこんな田舎の街で自分がずば抜けて頭が良いのか??
それが常に涼太の心の中にひっかかっていた。もしかしたら日本最高の学府である東京大学に進学したら自分は何者なのかわかるかもしれない。そう思って東京大学への進学を決めたのだ。
涼太の通っていた高校から東京大学に進学するのは涼太一人。だから高校でもなかなかクラスになじめずことができなかった。
東京大学なら自分と同レベルの人がいるかもしれない。そう思い上京したのだ。そしてあわよくば自分を捨てた両親を探す。これも目的。
自分と同レベルの人がいるかもしれない・・・いたのだ。さらに上が。
「あれ、涼太君じゃない?」まさか自分より上だと認める唯一の人物、大谷聡太と同じクラスになるなんて・・・そして・・・