大学といえば、卒論(卒研)が、最後の難関として、立ちはだかるのが一般的ですが、産能大学(通信教育課程)では、開学当初こそ、必修科目でしたが、現在は選択科目となっており、卒論(卒研)を修得しなくても、卒業できるようになっています。かくいう「我らが南海ホークス」も、卒論(卒研)未履修で、卒業するかたちとなります。制度上では、選択科目ですが、環境が許すなら、卒論(卒研)は、ぜひとも、手がけてくださいな。特に、大学院への進学を検討されている方は必須と思ってください。産能大学(通信教育課程)の卒論(卒研)は、現在、半期完結となっています。先日、今期の卒論(卒研)の履修案内 が出ましたので、リンクしておきますので、指導教員やどういった研究ができそうなのか等の参考にしていただければ、幸いです。
生活と経営 経営学関連の多くの科目の対象は、職場に向いているが、この科目では、職場で働くひとりひとりの生活、人生で関与するであろう事柄について、視点を向けている。章立てから、学習内容を見ていくと、家族をはじめとした人間関係、生活の場について、時間との関わり、規律、お金や経済について等の各項目の理解を踏まえて、生活保障や生涯設計、価値観を検討していくというもの。昨今では、あまり耳にすることがなくなった”家政学”で問われる内容と思われます。なお、リポートはマークシート式のものが1通のみです。この科目で学習する内容の多くは、中学での公民、高校での現代社会、その他、家庭科、道徳等で学んできていることもあり、「我らが南海ホークス」としては、特段、目新しさを感じることはありませんでした。

職場のメンタルヘルス この科目のテキストは市販本である 『産業心理相談ハンドブック』(金子書房)を活用しています。この科目では、まず職場のメンタルヘルスの現状についてふれ、その実務を担うスタッフ(資格者)に言及している。そして、各職場において、メンタルヘルスのはたらきをどのように組み込んでいくかについて、話を進めている。章立てでいえば、4章以後が、症状の特徴、各種療法、対応のあり方などのHow toになっている。この科目では、メンタルヘルスに支障をきたしている状態がどんな具合なのか、メンタルケアが必要な時機等が示唆されるので、階層を問わず、職場の管理者はこのテキストを手元に置いておく価値があると思います。リポートはマークシート式で1通となっています。先日(10月23日)、受験した科目修得試験の手ごたえでは、不可を覚悟したくらいで、個人的には、難しい科目だと思います。なお、この科目は、産業心理コースの指定科目のひとつで、科目履修生では、履修登録はできないことを付記しておきます。(2007年度から履修登録できるようになりました。)



◎参考文献

 大阪商工会議所編『メンタルヘルス・マネジメント検定試験 公式テキストⅠ~Ⅲ』(中央経済社)

 野村総一郎著『精神科にできること 脳の医学 心の治療』(講談社現代新書)

 磯部潮著『「うつ」かもしれない 死に至る病とどう闘うか』(光文社新書)

 山口律子著『「会社力」がうつから救う!」(宝島社)

 加藤諦三著『こころの休ませ方 40のヒント』(PHP研究所)

 見波利幸著『会社に行くことがツラくなったら読む本』(明日香出版社)

細川貂々著『ツレがうつになりまして。』(幻冬社)

 齊藤正明著『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』(マイコミ新書)

 

現代企業論  この科目では、まず、企業の定義から始めて、完全競争、経営者支配、現代の各企業モデルの説明を通じて、企業構造の変遷を示している。次章から、現代企業の特性(グループ形成、取引コスト、内部組織経済、政府とのかかわり、社会的責任、国際化)について、ふれている。もりだくさんのテーマのわりに、テキストが薄く、一つ一つの項目の説明に物足りなさを感じるので、関連書籍等にて、知識を補う必要があるかと思います。リポートは2通で、マークシート式、記述式がそれぞれ、1通ずつあります。記述式では、テキストで説明される理論のひとつ、”バーノン・モデル”を用いて、アジア経済の発展を説明せよ、といった問題をはじめ、骨が折れる問題ばかり、当初は記述式リポートを回避すべく、「iNetゼミ」の受講もしましたが、理解進まず、脱落。結局、3年がかり(科目履修生としての学習を含む)で、リポートを作成、提出、なんとか及第点をいただきました。科目修得試験は、テキスト持込可で、毎回、1問50点配点の問題が2問となっています。問題の箇所をテキストから抽出し、テキストで欠落している具体例を書き加えて、説明するというパターンが、過去問から窺えます。


◎参考文献

 小倉昌男著『福祉を変える経営 障害者の月給一万円からの脱出』(日経BP社)

 伊藤元重著『ビジネス・エコノミクス』(日本経済新聞社)

 試験問題集 産能大学(通信教育課程)では、科目修得試験の試験科目について、スクーリングのみで開講される科目(特講、演習等)を除いた全ての科目がAグループ、Bグループに振り分けられており、今月はAグループの試験(もしくはBグループの試験)という形で受験申し込みを受け、各グループともに年4回の受験機会があります。ちなみに先日、結果発表がなされた10月23日実施の科目修得試験はAグループの試験になります。なお、試験問題集は持ち帰ることができますので、試験傾向を探るのみならず、次回の科目履修登録の参考資料にするなど、大いに役立ててください。