離脱 | 嗚呼 ソフトバンクホークス

嗚呼 ソフトバンクホークス

九州に本拠を置く唯一のプロ野球チーム・ソフトバンクホークスの試合結果を語る場。


抑えの杉山が自傷による怪我で左手を骨折し長期離脱することになった。4月11日の日ハム戦終了後、ベンチで左手を傷つけたらしい。指揮官は「信頼を築くのは地道な作業だが、崩すのは一瞬」と突き放した。以前にも兆候はあり、指揮官は責任を感じていると話した。

その登板を振り返る。6-2で4点差、セーブのつかない場面である。先頭の田宮をショートライナー(5球)、奈良間を3ゴロ(3球)と簡単に2死を取った後、9番水野を歩かせた(5球)。記憶では水野に対して、この球場と福岡ドームで被弾しているはず。いずれも痛い場面で一発を食らっており、投げにくそうに感じた。

それでも2死1塁。どうということはなかった。しかし水谷に2塁内野安打(9球)。この2人は2018年のドラフト同期。年齢は社会人を経た杉山が3つ上だ。粘られた末の不運なあたりで、少し腐ったような表情を見せた。

2死1、2塁で2番清宮に初球を1、2塁間に痛打され1点を失う。しかしレイエスをショートゴロに打ち取り(4球)、ゲームセット。27球2安打1四球1失点。褒められた内容ではないが、勝つことはできた。不甲斐なくて己を責めるほど酷いピッチングでもない。

では、なにがそこまでの怒りを生んだのか。これまで7試合の登板で1敗3S、防御率9.00。失点、自責点は6。中継ぎの投手はイニング数が少ない。投手成績は9回投球の換算だから数字は乱高下する。上沢が先発した4月3日の試合では、2-0から9回3点を取られてサヨナラ負けした。このゲームを引きずっていたのではないか。

ここで上沢の勝ちを消し、11日も上沢の先発試合で9回を任され、ゼロで抑えられなかった。今季はまだ本調子ではなく、イライラが募っていたか。しかし、1昨年5年目で1軍に定着し昨年セーブ王を取った若手である。成長途上なのだから、たまに失敗して当然のキャリア。成長途上である自覚が足りない。

 

まだまだ勉強するところが多いです、と殊勝に考えていたらこんなことは起こさない。多少でもセーブ王の誇りや驕りがあったのではないか。


2004年の杉内は3年目。前の年に24試合先発し3勝2敗だった。この年は前年の日本一から2位に落ちたが、それでもシーズン1位、プレーオフで西武に不覚を取ったシーズンだった。6月1日のロッテ戦で打ち込まれて荒れ狂った杉内はその年を棒に振ったが、翌年18勝を挙げて最多勝、最高防御率、沢村賞、MVP、ベストナインと最高の1年で終え、その後巨人に移籍して142勝を積み上げる大投手になった。

前年初めてセーブ王になった28歳の杉山と、当時24歳の杉内。2人に共通するのは、三菱重工OBである点だ。杉山は広島、杉内は長崎と同系列の社会人出身。自損事故に何の関係もない話だが、杉山も元は先発願望があった。

杉山には杉内のときと同様、罰金が科せられるだろう。大事な商売装具を傷付けたのだから当然である。しかし投手の体は消耗品である。使えば使うほど劣化する。バットやグラブを使う打撃や守備は、年々長足の進歩を遂げるが、投手の肩や肘はバネを移植することはできない。

守護神は1年置きの稼働と割り切り、今季は新しいスタッフを再構築するのが得策である。昨季の樹木トリオは脇に置くくらいの決断が要る。指揮官のコメントも、その覚悟を語っているように聞こえる。

ポイントは、先発を含めた再編となるかどうかではないか。上沢・松本晴・スチュアート・徐・大津・大関の先発6枚プラスモイネロの復帰を考えると、球威・制球力の点で抑えの適性は徐が一番あると思うが、NPB1年目での職場転換は厳しいかもしれない。すんなりモイネロが抑えに回れば異動は少なくて済むが、球界の至宝を動かすのは畏れ多い。

木村を最後に置く手もあるが、そうなると7、8回に1人欠くことになる。伊藤や尾形を我慢して使うか、上茶谷を抜擢するか。ホークスは常勝軍団という宿命に縛られているので、若手の大抜擢は考えにくいしやりづらい。

 

かつては千賀を大抜擢したシーズンもあった。その年は振るわなかったようにも記憶しているが、首位を快走するだけにシーズン途中での再編は頭が痛い。

 

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