開幕前々夜 | 嗚呼 ソフトバンクホークス

嗚呼 ソフトバンクホークス

九州に本拠を置く唯一のプロ野球チーム・ソフトバンクホークスの試合結果を語る場。


今季開幕が明後日に迫った。パリーグの3連覇は1990年~1994年の西武5連覇以来で30年以上も遡る。南海・西鉄・阪急の3球団しか達成していない偉業だ。阪急の後身オリックスがそれに続くのか。2連覇止まりのホークスが阻止するのか。今季を占ってみた。

最大補強、近藤・オスナ
大型補強と騒がれたが、何といってもこの2人に尽きる。近藤はWBC疲れで2、3カードは音無しかもしれないが、シーズン通しての活躍は怪我さえなければ太鼓判を押せる。

オスナはロッテから略奪して心苦しいが、この人も文句なし。体力もありそうだし、自己管理もきっちりやっているように見えるので、連投を気にして使えば計算できる守護神。サファテに匹敵するくらい信頼していいのではないか。

ガンケルは期待していた。オープン戦を見る限り制球力に優れた右腕だか球威がない。2軍から上がってきても先発で3、4勝が関の山かもしれない。有原はメジャーで鳴かず飛ばず、帰って来ても手投げは変わらない。秘球チェンジアップだけでは打ち込まれる。ガンケル同様、3つ勝てば御の字だろう。

クリリン復活4番、気力減退の柳田
我らが(私の?)アイドル栗原が待望の復活。オープン戦を何試合か見たが、軸のブレない柔軟なバッティングが戻ってきており、今季が楽しみ。昨年面白くなかったのは、個人的にはこの人の不在が最も大きかった。近藤という見本を得てますます成長するような気がする。2人で3、4番を形成してチームを牽引すると見る。

柳田は気力の衰えか、打席での気迫がゼロ。ここ最近の怪我が影響しているのか、無理せず無難に選手生活を送る気持ちが全身を支配しているように見えて仕方ない。それでも本番になれば気持ちが入って270・20本・70打点くらいは残せると思うが、やる気スイッチが入らなければ、それも叶わない。

柳田に代わる主軸が1枚足りない。外国人で短期間凌いで正木ら若手の成長を待つのが指揮官の考えだが、ここが打力での大きなポイントになる。柳田を6番に据えると1、2番は周東、牧原。今宮も今季は衰えが進み、ショートは新たな課題になっている。守備優先でガルビスの手もあるが、オープン戦で守っていなかったので、指揮官は今宮の奮起待ちだ。

ウィークポイントは投手陣
千賀の穴は藤井と大関で埋まるが、問題は1にも2にも東浜と石川の出来。先発東浜はオープン戦、いつ見ても球数が多く信用できない。3イニングで70球以上費やしたら、打者はウンザリする。石川も相変わらず投球テンポが速いだけで、突然一発を食らったりする。見ていてつまらない。興醒めする。

まだ老け込む歳ではないが、この2人の先は短い。和田は引退間近だし、6人目の高橋礼、板東に過重な期待を寄せるしかないのが現状。嘉弥真、松本、津森の中継ぎ、又吉、モイネロ、オスナは悪くないが、先発が崩れれば彼らの出番はない。つまり先発が悪ければ、優秀な中継ぎ・抑えは宝の持ち腐れ。良いも悪いもないのだ。

2位以上1位以下 嶺井は?
野球は投手(の出来、力)が8割。現有戦力で見れば、ホークスの首位奪還よりもオリックスの3連覇のほうに軍配が上がる。千賀の穴というが、東浜や石川がその穴を埋める気概がないから、この2年オリックスの台頭を許してきた。柳田の打棒低下も一因ではあるが、先発が3枚以上いなけば長丁場は戦えない。先発陣の出来によってはBクラスもある。

WBCで起用が少なかった甲斐と新加入の嶺井をどう併用するのか。高校・大学とコンビを組んだ捕手が東浜を再生させることができれば面白く、今季の楽しみではある。しかしその起用方法がペナントを左右するほどのことともいえない。WBCの終盤にスタメン落ちした甲斐は評価を落とした感がある。中村悠平のインサイドワークにどの程度刺激されたか。成長してくれていればいいが。

首位奪還するのは何が必要か。1番周東が2塁で定着し、ショートに牧原が入って2番を打ち、近藤・栗原で返す。5番以下はイメージできないが、柳田の衰えは止めようがない。期待を裏切ることを望むが、オープン戦で見たその表情は暗く、士気にも影響するように見えた。正木クラスが5番を打ってくれればいいが、まだ早い気もする。

2、3点先制して先発が6回2失点のまま継投、というパターンの試合をどれくらい作れるのか。2人だけを責めてばかりで悪いが、どうしても東浜・石川の不出来が頭をよぎる。

 

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