8月29日(月)ロッテ18回戦(京セラD)2-3で負け。対戦成績12勝6敗。甲斐の攻守にわたる活躍で勝てるゲームを落とした。来季の補強ポイントは経験豊富な捕手。喫緊の課題である。
5回無死死1-3塁。2点差に広げる絶好のチャンス。9番甲斐は初球のセフティスクイズを決め切れずファウル。ベンチは強硬策に切り替えたが、予想通りの凡退で1死1-2塁。ガルビスは捕手が弾いたのを見て3進したがアウト。これで流れがガラッと変わる。
この場面は3バント失敗まで3回やらせるしか手はない。そのバットに期待したベンチの責任だが、この男の打撃センスには、ホトホト呆れる。こんなことだから配球もおかしいのだ。
6回の甲斐野は自滅だから論外だが、7回の津森のリードには失望した。1死から左打者の佐藤に外ばかり攻めて四球。逃げ腰の津森を叱咤激励するような強気のリードができず、2死2塁から荻野にまたまた逃げ腰配球をしてライトに合わされた。
甲斐の配球は1軍のレギュラーには既にインプットされている。津森は前回腕を振って抑えたが、今日は元に戻ってしまい、まったく腕が振れていないうえにスライダーでかわそうとするから、余計威力のないボールになっていた。甲斐の「外・変化球」信仰、極まれりである。
ベンチの信頼度の順に継投しただけに、指揮官は諦めもつくだろう。甲斐野は1点リードでは九分九厘抑えきれないし、津森はやはり疫病神が取り付いている。顔が怯えているし、ベンチに下がるときの表情がお通夜のようだった。気落ちする投手にハッパをかけて投げ込ませるのがレギュラー捕手の仕事なのだが、それがないのがとても悲しい。
奥村が満点に近い投球をしただけに、6回を2点差で繋いでいくゲームだったが、6、7回のわずか2イニングの継投でロッテに軍配が上がった。無安打よりも何倍も歯がゆい試合だった。奥村は全く期待していなかったが、1球1球に気持ちがこもっていた。入団当初はちぎっては投げの印象だったが、ピッチングが丁寧になっている。それだけに、きょうはプロ初勝利で次回先発に華を添えてやりたかった。
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