長谷川の初回併殺 | 嗚呼 ソフトバンクホークス

嗚呼 ソフトバンクホークス

九州に本拠を置く唯一のプロ野球チーム・ソフトバンクホークスの試合結果を語る場。

6月25日(土)楽天10回戦(仙台)、2-4で負け。対戦成績7勝2敗1分。球威を欠いた東浜の今季最悪ピッチングが敗因だが、初回に長谷川が好機でゲッツー。押せ押せムードに冷水を浴びせ、美馬を立ち直らせて流れを渡したのが痛かった。

初回1死後。城所が初球を打って出塁、柳田の1球目に盗塁を決め、4球目に柳田がタイムリー、試合開始5分後の昨日に続いての速攻だった。

内川がこれまた昨日に続いて茂木のエラーで1死1ー3塁。ここで2点目が取れていたら、試合展開はのちのち全く変わったものになっていた。当たり前のことだが、1-0では2点取らないと勝てないが、2-0なら3点取って初めて逆転になる。

則本が昨日崩れたのも、エラーから。ここで長谷川が併殺崩れでもいいから1打点挙げていたら、美馬は音を立てて崩れていったはず。東浜のピッチングも終盤になって甘くなる可能性は、より低くなっていた。

長谷川には今季、13年に200本近くヒットを打って首位打者になって以来のバッティングを期待したが、まったく物足りない。打者率こそ285とまずまずだが、併殺打は多く四球は少ない印象がある。

打ってヒーローになれば「練習の成果」と謙遜するが、チャンスに強いイメージがないのだ。これだけ見ていて得点圏に弱い印象を受けるのは、試合の流れを決めるような大事な場面で仕事ができていないからだと思う。

初回のゲッツーで立ち直った美馬から、5回の中村のHRを入れて2回以降は僅か4安打。凡退を重ねたのは長谷川だけではないけれど、昨日の試合でノーヒットが城所・松田・長谷川の3人だから、2試合続けて打っていないのは長谷川だけということになる。イデホの不在は先発投手陣の駒の多さで補ってきたが、暑いシーズンを迎えるこれからは、そうも言っておれない。まあ、長谷川がこの調子でも、他の打者がなんとか打って補っているのがホークスの強みではあるが・・・・。

きょうの東浜のピッチングは、1年間ローテで回ったことのない経験不足が生んだといえる。身体にキレが感じられず、だるそうに見えた。開幕から3か月。ローテに入って2か月。毎週1回の登板を7、8週続けるのは、東浜にとって未体験ゾーン。疲れが足に来る頃だ。

きのう3ランを打った島内と売り出し中の俊足オコエを意識しぎて球数を増やした。ストレートの球威がないので、シンカーに頼るピッチング。投球テンポがとても悪かった。昨年までの悪い時と同じ。低めに来ているが、カウントを悪くした。それでも6回までは無失点だから、返す返すも初回の追加点のチャンスを逃したのが悔やまれる。

7回は疲れが出て球が浮き、それまで我慢してきた低めへの配球が乱れ、ストレートが高めに浮いたところを長打された。それでも悪いなりに7回3失点。先発の役割はなんとか果たした。

8回に出てきたバリオスは、使えない。1点差なら9回が楽しみだったが、この失点で勝負あり。降格する前のピッチングと同じ。僅差のビハインドで出てきて痛い失点をするのが昨年後半からのバリオスだ。待遇が良くなってハングリーさを失った。でなければ古傷が再発したか、新たに故障したか。このまま上にいても敗戦処理しかない。本人のためにも、他所でチャンスをつかんだほうがいいのではないか。

明日は先発からして両チームとも、勝てれば儲けものの試合。2人の防御率を見る限り、5点以上のスコアゲームになる。


お読みいただけましたら、↓をクリック し ていただければ嬉しいです。
 
 
にほんブログ村