立ち上がりはむしろ和田のほうが出来が良かったが、3回に先頭の住谷に四球を出したのがつまずきの元だった。投げるボールの7割がベルト付近の打ちごろの高さに集まっていた。
和田の弱点は緩急があまり使えない点にある。球速はさほどでないが、基本的には球威で打ち取る本格派なので、切れがないときは制球力がなまじあるばかりに連打を浴びやすい。ストレートと半速球系の変化球の球速差は10キロほど。かわすピッチングをしようとすれば、ヨコの変化を付けるしかない。
捕手アヤツグは経験不足で、そのヨコの揺さぶりができない。リードはどちらか極端になりがち。和田も5年ぶりのしかも本拠地開幕戦とあって、余裕がない。本来ならばベテランの和田が若い補手を引っ張るところだが、きょうは緊張して手が振れていなかったのかもしれない。
岸の出来が良かった。こういう一流どころなら、今日のピッチングは普通だろうが、良いときの岸のストレートは手が付けられない。唯一、松田に投げにくくしていたので、そのへんが突破口だったが、次の長谷川がさっぱり。
きょうは岸に脱帽するしかないけれど、摂津に代わるエース格は和田と考えているだけに、きょうのピッチングは少し計算外ではある。アヤツグだけに責任を負わせるのは酷。次回登板はしっかり答えを出してほしい。
今宮のバッティングについて、初の解説だった松中が鋭い指摘をしていた。打席で前のめりになってバットにパワーが伝わっていないというようなことを言っていた。岸を打てというのも厳しいが・・・。
それ以上にアヤツグのバッティングが酷い。あれでは高谷、鶴岡よりも高い打率は残せない。打つほうで貢献できなければリードは良いほうでもないので、今年も出番は前半だけ、ということになりかねない。あんなバッティングフォームを、打撃コーチがよく認めたものだ。
長谷川が心配だ。1本出たが、首位打者を取ったころは速球をキッチリ打ち返していたのに、ここ数年は振り遅れる場面が目立つ。やはり足の故障からバッティングが狂っているのだろうか。好調時のバッティングができるなら、出塁率の低い福田に代わって1番でも面白いのだが・・・。
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