さらば、ジョージ・マッケンジー | 嗚呼 ソフトバンクホークス

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九州に本拠を置く唯一のプロ野球チーム・ソフトバンクホークスの試合結果を語る場。

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城島がきょう、引退を表明した。まだペナントレースが終わっていないのに、いまさらチームを去った男の話なぞ不謹慎極まる、とご批判されるのは覚悟しているが、深まる秋に入った今日このごろ、感傷的になるのをご容赦願いたい。


09年にマリナーズを契約期間中に退団し、帰国早々移籍問題で揺れたのは3年前。翌年は阪神で活躍したが、メジャー帰国後3年での引退はあまりにも早い。


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帰国後は古巣復帰が規定路線のような報道が先行し、本人も帰国して野球をするならホークス以外にないようなことを語っていたので、小久保のときと同様、100%福岡に戻ってくると歓喜したものだった。


当ブログにもその間の経緯は何回か書いたが、ひも解いて見るとホークスに在籍したのは11年間と、残した強烈な印象の割に短かったのは意外な感がある。


私事で恐縮だが、城島が海を渡った06年に鬼籍に入った母が大のファンで、ダイエー時代、たまに帰郷して一緒に中継を見て画面に大写しになると、「やっぱ城島は男前やね。そやけん好いとるもんねー」と、年甲斐もなくミーハーな口を利いてご機嫌だったのを思い出す。小生も、きりりとした顔立ち、はきとした物言いが好きで、わけもなく男惚れしていた。


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在籍中の活躍については、語る必要もないだろう。あのときホークスに戻っていたら、と蒸し返したい気持ちはまだ十分あるが、キャッチャーのまま引退したいという矜持を尊重すべきだろう。


捕手というのは特殊なポジション。いま12球団を見渡して、良い仕事をしていると思えるのは巨人の阿部だけではないだろうか。その阿部が数年前、開幕直前の取材で「3割・30本・3盗塁」と、笑わせた。こういう、人を食ったような、気の利いたことを言える捕手がいない。城島もまた、コメント上手の点で小久保に匹敵する。どちらも歯切れがよい。性格が仕事に表れている。


捕手は激務である。立ったり座ったりを試合中、投手の投げる投球だけ繰り返す。ファウルは当たるし、最近は振り終えたバットにも当たる。城島もいま20連戦という過酷な長丁場を戦っているメジャーでの4年間、言えない苦労をしたと思う。


あれだけのスター性を持っているから、関西方面のTV・新聞が放っておかないだろう。しばらくは指導者として球界に足を突っ込むことはないはずだ。


小久保が将来、ホークスの指揮を取る時代が来れば、着慣れたユニフォームに袖を通すことがなくもない気はするが、それまで釣りキチ三平を決め込むだろう。


お疲れさん、ジョージ・マッケンジー。


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