8日付の西日本スポーツ(Web版)に『地獄の秋山ホークス スタート 外食禁止令 若鷹投手よバランス食で体つくり直せ』 との見出しで、記事があった。
今年の不振は先発のコマ不足にあり、2軍から期待の星が出てこなかった。なかでも、昨年ドラフト1位の巽(近大)、07年高校ドラフト1位の岩崎(市立船橋)の両スレンダーを太らせようとの話である。
いまはダルや涌井、岸などスリムな体型のエース級が多いが、江夏や堀内の1960-70年代、江川、西本の1980年代中盤は尻がでかく太ももはムッチリの大型投手が少なくなかった。打者も『こいつは、良い尻をしているから、良い選手になる』(と書くと卑猥だが)などと褒める監督や解説者ばかりだったものだ。
しかし、阿波野(近鉄)や西崎(日ハム)あたりから、細身の投手でも実力派が出てきて、野茂は却って例外的に昔の投手の体型だった。松坂も野茂の系譜かもしれない。
要はケツがでかくなくても、細身でも、速球は投げられるのであって、長身ならばおそらく指は長いのだから、変化球も良く曲がるはず。最近の選手は偏食だから、こういう、お遊戯のようなことを球団が率先しなければならない。実に呆れる話である。
実質リーグ3連覇だった03-05年以降の4年間で、新入団または2軍上がりでレギュラーになっているのは、6日のオリックス戦の先発メンバーの中で、本多、松田、長谷川、田上、明石、コサイの6人。田上は元中日だがテスト入団ということを考えて入れるとすれば、他球団に比べて育成はできているといってよく、むしろ多いほうではないかと思う。
問題は、レギュラーに見合った地力があるのかどうかだ。コサイは論外として、残る5人とくに本多と田上の一層の成長が不可欠だ。それに西スポの指摘どおり、投手が、和田、杉内の時代から、甘ちゃんの大隣くらいしかいないのが気になる。体力をつけろなどと叱咤するレベルのファームでは、話にならない。
地元スポーツ紙は、頬がこけそうな美辞麗句を並べないと売れないから、こしらえた記事を書く。昔、太平洋クラブライオンズの時代、3連勝したあと負けると「獅子、ひと休み。今日は絶対勝つバイ」とか、若菜捕手がたまさかHR打った翌日に「若菜は良か男!」とか、歯の浮く見出しがしばしば躍っていた。
まあ、それはともかく、和田、杉内に続く、とくに斉藤和己に代わる右腕がほしい。大場を取ったのも、そのためだが、来年化けてくれるだろうか?