数年前、初めて観たとき。
あまりの衝撃でしばらく現実に戻れなかった。
演劇の価値観をひっくり返された、
僕の観劇歴トップ3に入る作品。
今回は以前よりもサイズの大きい俳優座劇場。
劇場が大きくなっても、台詞の圧力、ひりつく緊張感、途切れることのない空気が確かに在った。
役者5人、入退場も暗転も音楽もなく、ただ机を囲んだ椅子に座り、たまに立ち上がるくらいで1時間45分。
ずっとずっと続く会話劇。
世の中こんな面白い演劇があるのかと。
演劇ってこんなにこんな面白いのかと。
目指すべき会話劇のすべてが在って。
思えば。
僕がギャラリー芝居にこだわるのも。
なるべく暗転しないのも。
会話を重視するのも。
ストレートプレイを愛するのも。
ひとえに。
この『東京裁判』に出会えたから。
これが「演劇」なのだという実感。
化け物みたいな演劇のそれは奇跡でしかない。
「演劇ってすごい」
感想はこれだけで充分です。
まだ、演劇を諦められなくなる。








