Q.演出家、脚本家という職業は、自分のなかでどういうものだと思っていますか。
A.
脚本家は、人と人とのコミュニケーションを通じて生じる「齟齬と葛藤と成長」を、物語に編み込んでゆくもの。
演出家は、指示ではなく考察するもの。どう見えるか、どう見せたいか、どう見られるか、どう見せることができるか、そして、どう在るべきか。それらをたえず捉え、嘘を排除し、リアリティを積み上げてゆくもの。
Q.舞台に興味を持ったきっかけはなんですか。
A.
高校のとき、演劇部に入れば目立てると思った。目立ちたかった。
Q.演出をする舞台に出演しようと思うのはなぜですか。
A.
脚本を書いた本人が出演することで、その世界に絶対的で「ずるい正しさ」を持ち込みたいから。良くも悪くも、作者の演じ方は成立してしまう。それを物語全体のスパイスにしたい。
Q.舞台関係や演劇関係で、なかなかここまでファンの人たちとの距離が近い人を見ないですが、交流を積極的に行っているのはなぜですか。
A.
劇場は贅沢な空間、観劇は特別な時間。舞台を観に行く、劇場へ足を運ぶというのは非常にハードルの高いこと。でも普通はあまり表に出てこない演出家が、すごく親しみやすかったり、SNSでくだらないことを言っていたら、ちょっと劇場にも行ってみようかなって思われるかもしれない。そうした誰かが、演劇と出会うキッカケになるのなら、いくらでも距離を近くしてみようと思った。演劇は、出会えたら勝てると信じている。
Q.ブログに書いてあった、くれはさんの中に「ハートフルはない」とはどういうことですか。
A.
「心温まる物語」という発想が存在しない。登場人物には、なるべく辛く、苦しい思いを背負ってほしい。それらを乗り越えようと足掻いた先に、ひとすじの光くらいが見えたら良いなあと思って、作品を作っています。














