クレハズム -22ページ目

クレハズム

松澤くれは公式ブログ。

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そんなわけで。

おたんじょうび会に、
「松澤くれは」の葬儀を執り行ないました。


お客さまの反応が忘れられません。

戸惑い、狼狽え、笑い、すすり泣き。
目の前で生の感情をいただきました。


生と死のひとり朗読劇。

誕生日は産まれたことを祝う日。
だから、この「生」の日にこそ。

死を忘れたくない。
目を背けたくない。

誰だって人は死ぬ。
死に向かって生きている。

いつか死ぬからこそ。
今を生きられるはず。

人は一人じゃない。
どこまでいっても人は孤独だけど。
それでも、やっぱり一人じゃない。

同じ時代に、同じ時間を生きる人と。
つながって共に明日を迎えるならば。

たとえこの身がなくなっても、
きっと続いてゆくはずだから。



お祝いに来てくれた皆さんを巻き込んで。
一人の人間の生死に踏み込んでもらって。

20代の最期に得るものがありました。


体験型ゼロ距離朗読劇。
上演できて良かったです。



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ありがとう。
これからも物語を紡ぎます。



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30歳になりました。
哲学のなかを、生きる。



松澤くれは/2016.06.28
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父、くれはは生前より、自分にとって30歳が転機だったと、頻繁に申しておりました。

若いころから、そして30を過ぎてからも、大変多くの方と出会い、交流し、別れを繰りかえしたものの、あの時、30歳の節目に一緒にいてくれた人たちに、本当に助けられ、また、たくさんのものをもらったと、そう申しておりました。

私はその時分、まだこの世に生を受けておりませんが、もしかしたら今この場にいらっしゃる方も、その時、父の眼に映っていた方々なのかもしれません。 非常に大きなあの2つの眼。


「目が大きいからゴミが入って困る」
「長くて綺麗な逆さまつげが抜けて目に入る」

皆さまもご承知の通り、煩わしい自慢のような文句をよく吐いておりました。すべてが懐かしいです。

父、松澤くれはとの最期の別れに際しまして、少しだけお話させてください。故人を懐かしむ時間も、月日が流れ、次第に色あせてゆくでしょう。

だからこそ、今日という日に、この場にお集まりいただきました皆々様と、父の生きた足跡を分かち合いたいのかもしれません。
お時間まで後わずか、どうぞお付き合いください」


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息子の口から語られる、
父・松澤くれはの半生。

産まれた町のこと。

自由気ままな小学生。
やんちゃな中学時代。

演劇と出逢う高校時代。
消沈のモラトリアム期。

人生における「伏線」の話。
抽象概念神と目に怒りをためる方法。

上京して劇団を作り、
夢砕けて居場所を失い、
一人じゃないと自覚する。


29歳までをふりかえり、

さて30歳を迎えまして、ここからの父の活動はといいますればーー」

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長い沈黙



「……おや?」



観客をゆっくりと見まわしてゆく


「礼服はどうされました。いや、違う。先ほどまでいらした方々とは、ええと、あなた方は誰……ああ、不思議なことも、あるものですね。

はじめまして。皆さま、いつからいらっしゃったのですか。

このような場には、やはり、そういうことが起きるのでしょうか。それとも、(机の新聞を手にとり)ははあ、なるほど。平成28年6月28日。そうですか。なるほどなるほど。

いつの間にか、私が迷いこんでしまったようです。ただ振り返るつもりが、その場に、居合わせることになるとは。

そうしますと、皆さまは、私がお話した先、それから先の松澤くれはを、これからその目で見ていくわけですね。同じ時代に、同じ時間で。一安心でございます。


ならばもうこれ以上語るのは野暮でございましょう。私からのご挨拶は、これにて終わりにいたします。

さて。それでも幕引きにはまだまだ、時間がかかります。上演時間はあと……途方もなく、それでいて短い。どうぞ皆さま、最後までごゆっくり、お楽しみください。

誰かの人生の物語を見つめている時、その人もまた、自らの人生の物語を、誰かに見せているのです。



あなたとわたしが「We」に近づくために。

御清聴、ありがとうございました」

30歳のおたんじょうび会で、
ひとり朗読劇をやりました。



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会場へ向かうと葬儀の案内が。



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受付で芳名帳にご記帳いただきます。



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そこは松澤くれはの葬儀式場。
厳かなクラシックが流れます。

・セットリスト
M1.ショパン/子守歌
M2.バッハ/主よ、人の望みの喜びよ
M3.バッハ/ゴルトベルク変奏曲.アリア
M4.ショパン/別れのワルツ
M5.カッチーニ/アヴェ・マリア



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お焼香をあげていただきます。



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葬儀ののち、告別式の終わりに、
松澤くれはの息子である喪主から、
最後の挨拶がはじまります。



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「この度は、大変お忙しいなか、故・松澤くれはの告別式にご参列いただきまして、誠にありがとうございました」



ーー続く。