クレハズム -21ページ目

クレハズム

松澤くれは公式ブログ。

国分寺大人倶楽部
解散公演『ラストダンス』

{A498AE3C-BB70-431C-A3D6-A1EFB48233C4}

初日を目に焼きつけてきた。


愛、青春、死。

ラストだからどうとかじゃなく。
丁寧に淡々と、神経質に緻密に。

しっかりとリアルな時間が流れていた。

話が進むにつれて終わらないで寂しい!
ってなるのに、最期はやっぱり演出家・河西さんの優しさで満たされる。


諦めずに人間というものを愛してる。
僕がこの劇団を観て思うのはそれだ。

初めて観たのは『ガールフレンド』。
何年前だろう。まだ20代前半だった。

大好きな劇団が解散する。
めちゃめちゃすごい芝居が観れなくなる。



劇団の解散。
僕も一度体験してる。

解散公演もできなかったし、
この先、復活公演も叶わない。

あの劇団は解散した。

だからもう二度と、ない。
寂しいけれど、戻らない。

戻らないから、進むんだ。



そう言えば先日。
先輩役者さんと酒の席で、10年前にお互い観てたとある舞台の話になった。

どこが良かったとか、
あのシーンがどうだとか、
もうすっごい盛り上がってさ。

誰だよ芝居は舞台上の夢つったの。
すぐに消えてしまうはかない芸術?

まだあるじゃんよ。
ぜんぜん残ってたよ。
記憶をたどれば心が揺さぶれるほどに。

僕が東京で演劇はじめたころは、
小劇場はリアル芝居ブームです。

乞局、スロウライダー、スマートボール、劇団アーノルド……etc。

今も鮮明に思い出せる最高の舞台をいくつも観た。


お客さんのなかに残ってればいいとか、クサいこと言うつもりなかったけど、身をもって体験しちゃったら認めざるを得ない。

舞台は、消えてなくならない。
ずっとずっと残るものもある。

形をとどめて残るよりも価値あるものを、演劇は生み出せるんじゃないだろうか。


だからこそ。
だからこそだよ。

今、今しかない。

好きな劇団は解散するし、追いかけてたバンドもなくなるし、美味しかった近所の定食屋だって潰れるし、全部全部いつまでもあるわけじゃないし、「次また」なんて絶対じゃないし、そもそも人はいつか死ぬ!必ず死ぬ!

だからさ。
なくなっちゃう前に、

「好き!!!!!!!!!」

って伝えに会いにいくんだ。


終わるまえに、今、この瞬間。
戻らない時間に後悔する前に。

愛を伝えなきゃなんだ。



今日、解散公演を観終わって、携帯の電源を入れたら、こんど現場でご一緒する役者さんからLINEがきてて。

ご丁寧に、次はよろしくお願いします的な内容だったのだけれど。

その人、7年前の僕の芝居を観てて、それで今回ご一緒できるのが嬉しいって言われて。

このタイミングでそれは。
ああもう嬉しくて泣けた。



だからそういうことだよ。
大丈夫。今を生きよう、大丈夫。


明日も稽古だ。
火遊びはまだあるし、
もうすぐ次回公演です。


愛に来て。
幸福と絶望の度合いは1対1じゃない。

生きるって辛いことのほうが多い。
そう感じるだけかもしれないけど、
そう感じる時点でやっぱりそうだ。

人生は不公正で理不尽なもの。
死んだほうがマシだって何度思ったか。

それでも。
どこかに救いはあるんじゃないか。

命を投げ出したくなる苦しみの底で、
生きていくことを選んで何がわるい。

だから足掻くのだ。
それがそれこそが人間だと。

いつか前を向ける日のために。
生に期待を寄せてみてもいい。



……的なことを考えながら書いた戯曲。

確かに重くて暗い。
そりゃそうだ。
暗い人間が辛いときに書いたんだもの。

だからこそこれは今は書けない。
あの時の精神状態が生んだ遺児。

今は、こころの距離をとって読める。

ここまで立ち直らせてくれたみんな。
ありがとう僕はやっとこれを作れる。




『東京ドーピング2020』
稽古はじまっております。

初演から2年半が経ち、
初演を壊すところからはじめた。

再演には意義があります。
今もてる力で作品をアップデート。


ダークノワール。
あえてジャンルを言うならそれ。

僕の作品のなかでもエンタメ寄り。
息苦しく、生き苦しさは健在です。

オリンピックの前に観るからこその体験を。

どうぞお見逃しなく。



{E91120F3-A154-4424-8E90-E72E9B289F16}

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
<火遊び>pray.06
『[再演版]東京ドーピング2020』
2016年7月22日(金)~31日(日)
@Live Art(赤坂)
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

2020年。東京。
オリンピック開催を目前に国民が沸き立つなか、その部屋はあった。
華やかな繁華街に隠れる雑居ビルの一室。薄暗い闇を塗り込めた空間。
明かりを吸いつくす壁に囲まれたその場所で、取引は今日も行われる。

アナボリック・ステロイド錠。

違法ドーピング剤の売買を生業にする女がいる。
静かに、冷たく、それでいて誘うような眼差し。
先へ先へ、その先へ。神の領域へ導こうとする。

「いくらでも売ろう。一瞬の光と、その先に待つ無限の闇を」

引き締まった黒光りする肉体から腕が伸びる。
すがるように向けられた掌は小さく柔らかい。
彼らは求めた。銀色の錠剤シートを。強さを。

女は売る。売り続ける。希望を。栄光を。喝采を。
やがて必ず訪れる、滅びの唄の途切れる時まで――。


これは近未来の東京を見届けるための、いきぐるしい物語。


▼作・演出▼
松澤くれは

▼出演者▼
黒沢佳奈
佑木つぐみ

雨宮慎太朗(レティクル東京座)
杉元秀透(劇26.25団)
室田渓人(劇団チャリT企画)

尾崎菜奈
鈴木朝代
森永たえこ
楊木賀央里


▼公演日程▼
2016年7月22日(金)~31日(日)

▼タイムテーブル▼
22(金)19:30
23(土)14:00/18:00
24(日)14:00/18:00
25(月)19:30
26(火)休演日
27(水)19:30
28(木)19:30
29(金)19:30
30(土)14:00/18:00
31(日)13:00/17:00
※受付・開場は開演の30分前からとなります。
※開演5分前までにお越しいただけない場合、キャンセル扱いとなる場合がございます。
※会場の構造上、開演しますとご入場いただけません。お時間に余裕をもってお越しください。

▼チケット▼
ワンドリンク付き
3000円(前売・当日共通)

▼チケット予約▼
https://ticket.corich.jp/apply/73157/001/

▼会場▼
Live Art
港区赤坂3-11-13 コンチネンタル赤坂Ⅲ4F

▼公式ホームページ▼
http://kureha.main.jp

▼お問合せ▼
p.firepray@gmail.com





俺この話、すごく好きだ。
『東京ドーピング2020』

2014年に作った作品が、
パワーアップして再演です!


{EBF93A3D-D25B-418A-9E8F-343A0F33831C}

写真は第1回稽古が終わり、

「そういや松澤くれは誕生日だね」

という雰囲気になっている瞬間です。




{4468AAEB-E84C-4EC0-86E3-1F3F92265148}

あと酒などを飲んだりしました。
孤独の誕生日を回避できました。


そして実は6月28日は、

{171778B8-932C-4D20-93B6-B53C72FB85C9}

火遊びの創立記念日でもあります。


{698A2C8A-9E9D-4533-B0C5-1158CC9D3B2F}

{4865571F-802A-418B-9C89-3535F0B86AE6}

写真は3年前の我々。
おかげさまで4年目に突入です。


今後とも、よろしくお願いします。




{AF2F7C15-368D-4B68-8007-8874BC1C03EE}

がんばりますっ!!!!!