解散公演『ラストダンス』
初日を目に焼きつけてきた。
愛、青春、死。
ラストだからどうとかじゃなく。
丁寧に淡々と、神経質に緻密に。
しっかりとリアルな時間が流れていた。
話が進むにつれて終わらないで寂しい!
ってなるのに、最期はやっぱり演出家・河西さんの優しさで満たされる。
諦めずに人間というものを愛してる。
僕がこの劇団を観て思うのはそれだ。
初めて観たのは『ガールフレンド』。
何年前だろう。まだ20代前半だった。
大好きな劇団が解散する。
めちゃめちゃすごい芝居が観れなくなる。
劇団の解散。
僕も一度体験してる。
解散公演もできなかったし、
この先、復活公演も叶わない。
あの劇団は解散した。
だからもう二度と、ない。
寂しいけれど、戻らない。
戻らないから、進むんだ。
そう言えば先日。
先輩役者さんと酒の席で、10年前にお互い観てたとある舞台の話になった。
どこが良かったとか、
あのシーンがどうだとか、
もうすっごい盛り上がってさ。
誰だよ芝居は舞台上の夢つったの。
すぐに消えてしまうはかない芸術?
まだあるじゃんよ。
ぜんぜん残ってたよ。
記憶をたどれば心が揺さぶれるほどに。
僕が東京で演劇はじめたころは、
小劇場はリアル芝居ブームです。
乞局、スロウライダー、スマートボール、劇団アーノルド……etc。
今も鮮明に思い出せる最高の舞台をいくつも観た。
お客さんのなかに残ってればいいとか、クサいこと言うつもりなかったけど、身をもって体験しちゃったら認めざるを得ない。
舞台は、消えてなくならない。
ずっとずっと残るものもある。
形をとどめて残るよりも価値あるものを、演劇は生み出せるんじゃないだろうか。
だからこそ。
だからこそだよ。
今、今しかない。
好きな劇団は解散するし、追いかけてたバンドもなくなるし、美味しかった近所の定食屋だって潰れるし、全部全部いつまでもあるわけじゃないし、「次また」なんて絶対じゃないし、そもそも人はいつか死ぬ!必ず死ぬ!
だからさ。
なくなっちゃう前に、
「好き!!!!!!!!!」
って伝えに会いにいくんだ。
終わるまえに、今、この瞬間。
戻らない時間に後悔する前に。
愛を伝えなきゃなんだ。
今日、解散公演を観終わって、携帯の電源を入れたら、こんど現場でご一緒する役者さんからLINEがきてて。
ご丁寧に、次はよろしくお願いします的な内容だったのだけれど。
その人、7年前の僕の芝居を観てて、それで今回ご一緒できるのが嬉しいって言われて。
このタイミングでそれは。
ああもう嬉しくて泣けた。
だからそういうことだよ。
大丈夫。今を生きよう、大丈夫。
明日も稽古だ。
火遊びはまだあるし、
もうすぐ次回公演です。
愛に来て。







