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クレハズム

松澤くれは公式ブログ。

高校時代。
東京で演劇をやるのが夢だった。


両親の教育は厳しく、就職せずに演劇をやるだなんて許すわけもなかった。

ひとまず上京だけはしよう。
大学進学を口実に受験勉強した。


その矢先、父親が亡くなった。
悲しみにくれた。つらかった。

大好きな大好きな父親だった。

とても不幸だと思った。
自分の人生を、呪った。



状況は変わったけど、
僕は大学に合格して東京に出た。

「卒業さえすれば何やってもいい」
少しずつ母親の考え方が変わっていた。

人はいつか死ぬのだから。

好きなことをやればいい。
そう背中を押してくれた。


あれから10年。
僕は演劇を続けて、
たくさんの人と出逢えた。
たくさんの幸せをもらった。


父親が死んだおかげで、
出逢えた人たちがいる。

父親が死んだおかげで、
受け取れた幸せがある。


いま僕のまわりにいる人たち。
そのかけがえのない人たちは、
父親の死がくれたものになる。

大好きだった父。
その死に感謝するのは、
やっぱり親不孝だろうか。



その感謝は罪悪感とともにある。

父の死ななかった未来にも、
きっと別のかたちの幸せがあった。

でもその「もし」に、
生き残った人間は生きられない。


いま生きている僕らは。
誰かが死ぬことで成り立っている。



『私を知らないで』は、
いま生きている人のための物語。



家族のかたちって何だろう。

僕は思う。
死んでも家族だ。そばにいる。
先に生きた人たちがいるから、
僕らはいま、生きていられる。

だから僕は。
死んだ父親に感謝して今日を生きる。
生きている人とともに今日も生きる。


そして。
いま一緒に生きている人に。
精いっぱいの、ありがとう。



このブログは、
『私を知らないで』
に捧げるため書きました。


幕が上がる。
あなたとともに物語を。

どうぞ、お見逃しなく。

こんにちは、松澤くれはです。

このたび大好きな小説を、

舞台化させていただきます。



もうオトナだって背伸びした13歳。

あのころを思い出しながら書いた。


どうにもならない理不尽な現実と。

必死にあがいてゆくコドモの成長。


人はみな。生きてゆくため家族になる。

手を取り合い、ともに乗り越えてゆく。

そして、家族のカタチは一つじゃない。

そんな想いが作品に込められています。



あなたの、家族は誰ですか?


夏にぴったりの物語を。

ザムザ阿佐谷にひまわりを咲かせ、

劇場で心よりお待ちしております。




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くろまくプロデュース

舞台『私を知らないで』



「おすすめ文庫王国2013」にてオリジナル文庫大賞ベスト1を受賞した

白河三兎の『私を知らないで』を舞台化決定!

中2の夏の終わり、転校生の「僕」は不思議な少女と出会った。

誰よりも美しい彼女は、なぜか「キヨコ」と呼ばれてクラス中から無視されている。

「僕」はキヨコの存在が気になり、あとを尾行するが……。

少年時代のひたむきな想いと、ままならない「僕」の現在。

そして、向日葵のように強くしなやかな少女が、心に抱えた秘密とは―

小説作品の舞台化を数多く手がける演出家、松澤くれはによる舞台化プロジェクト。

主演に秋葉友佑と楠世蓮を迎え、心に刺さる、青春の物語をお届けします。




原作:白河三兎「私を知らないで」(集英社文庫)

脚本・演出:松澤くれは


【日程】

2017年7月12日(水)~7月17日(月・祝)


【会場】

ザムザ阿佐谷

東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-21

JR中央線・総武線 阿佐ヶ谷駅北口より徒歩2分


【キャスト】

秋葉友佑(劇団CATMINT)

楠世蓮(株式会社ソニー・ミュージックアーティスツ)


雨宮慎太朗(レティクル東京座 / LIVEDOG株式会社)

早山可奈子

平本野百合

室田渓人

楊木賀央里

鋤柄拓也


斎藤涼帆

野村香奈

村松美桜香


黒沢佳奈(火遊び)



【スタッフ】

原作   :白河三兎『私を知らないで』(集英社文庫)

脚本・演出:松澤くれは

舞台監督 :有限会社飯塚舞台事務所

舞台美術 :三井優子

音響   :北島とわ / Portwal birch

照明   :タカハシカオリ

小道具  :定塚由里香

制作   :mtakeda(特定非営利活動法人アートシアター)

演出助手 :菊本恵美 渡部真央

協力   :株式会社ウォーターブルー 株式会社Walnut 株式会社ソニー・ミュージックアーティスツ 株式会社リオンズインク 劇団CATMINT 田中忠商事株式会社 特定非営利活動法人アートシアター 火遊び 有限会社希楽星 LIVEDOG株式会社 レティクル東京座 (五十音順)

製作   :くろまく株式会社


【タイムテーブル】

7月12日(水)19:00

7月13日(木)19:00

7月14日(金)19:00

7月15日(土)14:00 / 19:00

7月16日(日)14:00 / 19:00

7月17日(月・祝)13:00 / 17:00


【チケット】

4500円(前売・当日) ※全席自由

https://ticket.corich.jp/apply/79432/003/

↑松澤くれは予約フォーム。

ここから予約すると僕が喜びます。


【お問い合わせ】

くろまく株式会社(担当:谷)

info@kuromaku.co.jp


【ウェブサイト】

舞台『私を知らないで』特設サイト

http://drama.kuromaku.co.jp/

僕の作品は「売りにくい」。
 
 
演劇にもいろいろ種類があって、
僕のはリアル芝居というジャンルの延長にある。
 
普段の生活で見逃してしまうような、人間の些細な感情や人との関わりを、そのまま舞台上に汲み上げようとする演劇。現実と虚構の境目をなくし、淡々と「人間」を描いていく演劇。
 
平田オリザさんの「静かな演劇」からはじまった現代口語演劇。
日常を切り取るだけじゃなくて、日常会話にどこかSFだったりオカルト要素を混ぜて独特のリアリティある世界観を作っていた、かつての「乞局」「スロウライダー」みたいな劇団が大好きで、非日常のなかの日常会話に魅せられた。
 
 
近未来だったり、月面だったり、特殊な職業だったり。
どんな状況でも、人の気持ちって、変わらないと思う。
 
テーマや題材が何だって変わらない。
いつも、目の前で生きる人の、人との関わりを描いてきた。
 
届くと信じて、劇場にすべてを作る。
劇場にしか僕の創作成果は存在しない。
どんな演劇もそうだけど、観てもらって初めて、どんなものかを知ってもらえる。
 
 
今の宣伝主体はSNSで、いかに素早くたくさん拡散していけるかが集客・動員のカギだ。
 
豪華な衣装のビジュアルイメージ。
派手な舞台照明が輝く舞台写真。
 
そういうものに頼れないから、観にきたことのない人には、僕が何やってるのか正直わからないと思う。地味でこじんまりとしてる印象があるかもしれない。
 
 
歯がゆい。
できることなら公演前に、わかりやすく宣伝したい。
制作さんにはいつもそのあたりご迷惑かけて申し訳ない気持ち。
 
それでも、この作風にしては珍しく商業舞台のオファーもいただくし、少しは必要とされるものを作れているのかなあとは思う。
何より、楽しみにしてくれているお客さんの存在に、いつもいつもいつだって救われている。
 

他に何も要らない。
劇場に、来てほしいんだ。
 

LINE@のサービスを終えたのもそれが理由。
劇場に足を運ぶハードルを下げるために、まずは僕という個人を知ってもらう、興味を持ってもらう、そのためにはじめたコミュニケーション。
僕の人柄を知ってもらえたら、劇場に行ったことのない人でも、ちょっと行ってみようかなって思う人が増えてくれると思った。そして実際に、そこからはじめましての出会いが、たくさんあった。本当にやって良かった。ありがとう。
 
でも最近は「芝居は観に行かないけど好きです」という人が増えた。
僕はどうしてもその違和感をぬぐえずに、劇場に戻るために、やめることを決めた。
好きになる要素は芝居であってほしいから。僕が皆さんにお届けできるのは、どこまでいっても芝居だから。
 
僕を知ってもらうには、作品を観てもらう他ない。
僕は演劇を作る者で、その仕事のために生きている。
 
 
できるのは自分の頭で考えて話すことだけ。
だから言葉を尽くす。
「上演する理由」「作品の意義」をSNSで発信する。
 
 
これだけネットのつながりが発達した今だからこそ、生身の人間と対峙できる演劇が必要なんだと思う。今だからこそ演劇なんだ。それを信じて、劇場に本当の「人とのつながり」を生み出したい。
 
 
『わたしの、領分』は届く。
きっと届いてくれると信じる。
 
明日はじまればすぐに終わる。
 
 
だからこそ。
わたしは、あなたに、物語を遺したい。
 

いよいよ明日です。
今の僕にこれ以上の作品は作れない。

劇場にてお逢いしましょう。







待ってます。