~1~
パープルの光が、妨げる物のない宇宙を凄まじいスピードで裂く。
「最高時速更新。機体の異常を報告しろ」
その掠れた声は、ヘルメットのインカムを介し、パイロットへ。
「ああ、特にない。ただ視界が少し悪いな」
30代前後と予想できるその声が、先程の通信に返答する。
超高速で飛行する鋭い胴体から伸びる翼には、SSF-01という文字。
十字に切られた異常に大きなノズルが青い炎をはき続けた。
パイロットは、鼻歌を歌う。心の底から飛行を楽しんでいる様な、
そんな様子で、突然操縦桿を一気に引き起こす。
機体は突然の挙動により、急上昇。
いや、宇宙空間で上昇という表現は相応しいのか定かではないが、
機体は急激に引き起こされたのだ。
無論、機体へのダメージが無い訳が無い。
「私の彼は、パイロットーっと」
男は鼻歌の一節だけを口に出して、
中央に設置された操縦桿の、三つ並んだスイッチの一つを親指で押した。
その瞬間に、なんと機体の胴体と下半身が離れ、機体は人型へ形態を変えたのだ。
紫に染められた細身のボディが、強い太陽光を反射する。
同時に、コクピットに座る男の左右から後席から長く伸びた操縦桿が現れる。
「バカ野郎!またソニックバットに無茶させやがって!」
ヘルメットから再び声が聞こえる。
が、先程の交信とは対照的に大きく、怒りを大いに含んだ声だった。
「その通称はどうなのかねぇ。俺はSSFの方が好きなんだがな」
男は話しを聞かず、これまた十字に切られたカメラから送られる情報に眼を凝らす。
「今頃船団じゃあシェリルのライブで大盛り上がりだろうに・・・
俺はこんな孤独な宙域でなにしてんだか」
無線に向かって悪態を付いた。
「仕方ないだろ。無理言って買わせてもらった機体をカスタムしてんだ。
一刻も早く開発を進めねえと、メーカーの眼が痛いんだよ」
「でもよお、それなら大人しく旧型を買い取ってカスタマイズした方が良いんじゃねえのか?
わざわざ正式採用の機体を二機も買い込んで、スピードばっかの機体を作って・・・」
「二機程度買わなけりゃ、最速機は作れなかったんだよ」
「だから、なんで最速機なんてもんを!」
そう言い返そうとした男の言葉が止まった。
黒いその瞳はレーダーに落とされている。
「これは・・・ミサイルか!?」
レーダーには、ミサイルを表す輝点が三つ。
ちなみに船団から遠く離れたこの宙域に、味方戦闘機がいるはずは無い。
パイロットは咄嗟に、一本の銃身を持ったガンポッドでミサイルを迎撃した。
「射的だけじゃなかったのか!ミサイルが飛んできたぞ」
「あ?ミサイルだ?そんなもん仕掛ける金はねえよ」
その言葉に男は驚きを隠せない。
その上、今回の出撃は元々試験目的であり、
可変戦闘機の重要な武装であるミサイルが、二本しか積まれていない。
男の悩みの種はそれだけではない。
スピードの重視されたこの機体のガンポッドやレーザー砲は、
徹底された軽量化の為に、期待できるほどの性能は無かったのだ。
「未確認機、急速接近!!」
アナウンスが情報を流した。
SSF-01の高性能レーダーには既にそれが映っている。
「なんだってんだ・・・!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんばんは!
アニメ二次創作物です。
今回は初代からDVD等を利用して見続け、
思い入れのかなり強いマクロスを書かせていただきました。
では、申し訳ありませんが時間が押していますのでこれで失礼させていただきます。
パープルの光が、妨げる物のない宇宙を凄まじいスピードで裂く。
「最高時速更新。機体の異常を報告しろ」
その掠れた声は、ヘルメットのインカムを介し、パイロットへ。
「ああ、特にない。ただ視界が少し悪いな」
30代前後と予想できるその声が、先程の通信に返答する。
超高速で飛行する鋭い胴体から伸びる翼には、SSF-01という文字。
十字に切られた異常に大きなノズルが青い炎をはき続けた。
パイロットは、鼻歌を歌う。心の底から飛行を楽しんでいる様な、
そんな様子で、突然操縦桿を一気に引き起こす。
機体は突然の挙動により、急上昇。
いや、宇宙空間で上昇という表現は相応しいのか定かではないが、
機体は急激に引き起こされたのだ。
無論、機体へのダメージが無い訳が無い。
「私の彼は、パイロットーっと」
男は鼻歌の一節だけを口に出して、
中央に設置された操縦桿の、三つ並んだスイッチの一つを親指で押した。
その瞬間に、なんと機体の胴体と下半身が離れ、機体は人型へ形態を変えたのだ。
紫に染められた細身のボディが、強い太陽光を反射する。
同時に、コクピットに座る男の左右から後席から長く伸びた操縦桿が現れる。
「バカ野郎!またソニックバットに無茶させやがって!」
ヘルメットから再び声が聞こえる。
が、先程の交信とは対照的に大きく、怒りを大いに含んだ声だった。
「その通称はどうなのかねぇ。俺はSSFの方が好きなんだがな」
男は話しを聞かず、これまた十字に切られたカメラから送られる情報に眼を凝らす。
「今頃船団じゃあシェリルのライブで大盛り上がりだろうに・・・
俺はこんな孤独な宙域でなにしてんだか」
無線に向かって悪態を付いた。
「仕方ないだろ。無理言って買わせてもらった機体をカスタムしてんだ。
一刻も早く開発を進めねえと、メーカーの眼が痛いんだよ」
「でもよお、それなら大人しく旧型を買い取ってカスタマイズした方が良いんじゃねえのか?
わざわざ正式採用の機体を二機も買い込んで、スピードばっかの機体を作って・・・」
「二機程度買わなけりゃ、最速機は作れなかったんだよ」
「だから、なんで最速機なんてもんを!」
そう言い返そうとした男の言葉が止まった。
黒いその瞳はレーダーに落とされている。
「これは・・・ミサイルか!?」
レーダーには、ミサイルを表す輝点が三つ。
ちなみに船団から遠く離れたこの宙域に、味方戦闘機がいるはずは無い。
パイロットは咄嗟に、一本の銃身を持ったガンポッドでミサイルを迎撃した。
「射的だけじゃなかったのか!ミサイルが飛んできたぞ」
「あ?ミサイルだ?そんなもん仕掛ける金はねえよ」
その言葉に男は驚きを隠せない。
その上、今回の出撃は元々試験目的であり、
可変戦闘機の重要な武装であるミサイルが、二本しか積まれていない。
男の悩みの種はそれだけではない。
スピードの重視されたこの機体のガンポッドやレーザー砲は、
徹底された軽量化の為に、期待できるほどの性能は無かったのだ。
「未確認機、急速接近!!」
アナウンスが情報を流した。
SSF-01の高性能レーダーには既にそれが映っている。
「なんだってんだ・・・!」
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こんばんは!
アニメ二次創作物です。
今回は初代からDVD等を利用して見続け、
思い入れのかなり強いマクロスを書かせていただきました。
では、申し訳ありませんが時間が押していますのでこれで失礼させていただきます。

