[ハワイ] 老いていくこと | 婆様のハワイ日記

婆様のハワイ日記

ハワイの片隅で生きるアメリカ人爺夫と日本人婆妻の老夫婦デコボコ日記です。

アロハ



離婚して、


娘を引き連れて1年間の語学留学に来た、


田舎のおばさんが、


ひょんなことから爺と出会い、


まさかの国際再婚をした。


そして、南国ハワイに住みはじめて、


もうかれこれ20数年が経った。


40代だった婆は、


いつの間にか60代になり、


50代だった爺は70代になった。


若いときから自転車が趣味で、


一時はセミプロで活躍し、


筋肉もあり、


皆に若い若いと言われてきた爺も、


去年11月に前立腺の病気になり、


何だか最近、


随分老いたな...としみじみ感じる、


そんな、お疲れ気味の爺。





アメリカ本土で産まれ育ち、


父親が交通事故で即死したのは、


彼が高校生の時。


突然シングルマザーになった母親、


下に妹や弟もいる。


高校卒業後、18才で海軍に入隊。


20代でアメリカ人妻と結婚。


軍を離れニューヨークで暮らし、


2児の男の子をもうけたが、


色々あり、12年後に離婚。


それから心機一転、南極に渡り、


アメリカ基地で8年働いた。


白夜が続く南極。


マイナス30℃、40℃。


猛吹雪の外にいるのは、ペンギン🐧だけ。


もちろん緑もなく、


悪天候の時は飛行機も飛ばない。


極寒のそんな中で


体調を崩し、精神を病み、


去って行く人も多々いると言う。


そんな中、


この男は8年南極に居続けた。


休暇は2ヶ月ほど。


南極から近いニュージーランドで、


海の近くの小さな部屋を借り、


太陽を浴び、


人間らしい暮らしをし、


また南極へと戻るという暮らしを、


8年も続けたのは、


どうも爺一人らしい(笑)


辛抱強いのか、アホなのか?(苦笑)


だからこそ、


この結婚生活も、


20年以上も続いたのかもしれないけど(苦笑)










アメリカの厳しい軍隊で、


立ったまま寝る技を身に付け、


南極でも8年の記録を打ち立てた、


そんな爺も、


確実に、弱って、


そして、老いてきた。


やれ足が痛いだの、


やれ首が腕が回らないだのと、


あちこち、


サロンパスを貼りまくり、


それでも生活の為、


来年の日本帰国の為、何とか頑張っている、


70代のフルタイム。


が、ちょいと待てよ、


こっちだってしんどい。


土曜日のマッサージのパート先が忙しく、


普通は2人なのに、


3人もマッサージをやり、くたくた。


その翌日の、


昨日のアラモアナのパートでも、


普段は暇なのに、


どういうわけか、


その日に限って忙しく、


ずっーとバタバタし汗だくで、


もう、息も絶え絶え。


ボロ雑巾のようになり、


無表情でバスで帰宅。


あぁ、、、お金があったら...の言葉を、


どうにか飲み込み、


ビール1本飲んでシャワーを浴び、


9時半にはベットに倒れ込み、


爆睡(苦笑)


老いていく、老夫婦。


生活の為、働かざるをえないけれど、


来年の日本帰国を楽しみに、


これは、ボケ防止だ!!と思い込み、


辞めさせられるまで、


その体力と気力の限界まで、


何とか今日も頑張ろうと、思う......




そうだよね、、


って、窓の外に向かって一人呟いてみる...


が、ダイヤモンドヘッドは今朝もまた、


何にも言わず、


ただ黙って佇んでいるだけ.....


続く。


(今朝のワイキキ)
(ダイヤモンドヘッド)