[ハワイ] やっと帰国を実感した場所 | 婆様のハワイ日記

婆様のハワイ日記

ハワイの片隅で生きるアメリカ人爺夫と日本人婆妻の老夫婦デコボコ日記です。

アロハ

(懐かしいダイヤモンドヘッド)

右側ハンドルにも、

左側通行にも、

何とか慣れてきた帰国5日目。

時差ぼけも少しずつ克服し、

母の3度のご飯作りにも慣れてきた。

食材を買いに、

町のスーパーに行く度に思うのが、

カートの小ささ。

ハワイで、いつもあの、

巨大カートに慣れているせいか、

なんだか不思議な感覚になる。

しかし、これはなかなか便利。

それに、小回りもきく優れもの。

ハワイのスーパーのように、

いちいちカートから、

食品全てを出す手前も省け、

かごのままひょいと乗っければいいし、

狭い通路でもぐんぐん進み、

スッと曲がれる。とにかくキレがいい。

巨大カートなんぞ、

本当に重いし、下手なのを選ぶと、

進みも悪くて、変な音なんかも聞こえ、

曲がり角なんかも相当のテクニックがいる。

ハワイのスーパーにも、

こんなかごが置ける小さなカートがあれば、

便利なのにな、なんて思う、帰国5日目。

始めの1週間は毎回そうだけど、

バタバタし、落ち着かない。

荷物を出し、所定の場所に収め、

必要なものの買い出し。

田舎だから用事は全て、

レンタカーで借りている、軽自動車。

役所や自分の歯医者、

母の薬、爺がホームセンターへ行きたいと

言えば、連れていったりと、

小さな軽をほぼ1日中乗り回している。

慣れない運転と、時差ぼけで、

新緑の日本を味合う暇も、まだない。

そんな時、友達が、

海までちょっと行かない?と、

少しゆっくりした方がいいよと、

誘ってくれた。

夕方、

爺と2人乗せてもらって30分ほど走り、

着いたのは隣町の外れの、

小さな入り江。

名前は聞いていたが、

来たことがなかった。

(日本の田舎の海)
(ワイキキビーチ)

ちょうど夕暮れ時、

小さな丘の向こうに沈む夕日....

静かで、穏やかで、優しい海。

日本の景色....

全くハワイとは正反対の、

日本の5月の海。

爺は、半ば放心状態で海岸に立ち尽くす。

これ、これだよ。

これが見たかったんだ。

この日本の海を.....と呟き動こうとしない。

帰国前からバタバタし、

動き回っていたけれど、

やっと深呼吸が出来た、

やっと日本に帰ってきたと、

実感が湧いてきた、そんな帰国5日目。

続く。

(立ち尽くす、爺)